慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

『当麻曼荼羅』の御開帳と「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内&慈雲寺へのアクセス情報

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 9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は9月18日(日曜日)10時より行います。どなたでもお気軽にご参加ください。

 今月のテーマは「お彼岸の迎え方」です。日本人にとって最も身近な宗教行事の一つであるお彼岸の意味や功徳について、改めてご一緒に学んでみましょう。

 また、18日から25日のお彼岸の期間中、『当麻曼荼羅』の御開帳をいたします。この曼荼羅は、『観無量寿経』というお経に説かれている極楽の様子を描いたものです。ぜひこの機会にご縁を結んでください。

 またお彼岸の中日の22日には、彼岸会の法要と『当麻曼荼羅』の解説をいたしますので、ぜひご参加ください。この法要も宗派にかかわらず、どなたでもご参加ください。歓迎いたします。

 

◎公共交通での慈雲寺へのアクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。

 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。

   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。

●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分

●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

◎今日の写真はカナダの西海岸の先住民の伝統的な建物の内部です。この建物はコミュニティの中心となるもので、儀式や会議などが行われる神聖な場とされています。

彼岸へ至る道を歩む

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 お彼岸が近づいてきました。9月18日の日曜日に「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行うのですが、ちょうど翌日からお彼岸に入るので、今月のテーマは「お彼岸の迎え方」ということにしました。ここ数日、資料作りに苦労しています。

 お彼岸とは、ご先祖の供養をする大切な日なのですが、実は最も肝心なのは、ご先祖以上に「生きている私たち」なのです。私たちが今生きているこの世は「此岸」と言います。こちらの岸辺からお浄土のある、向こう岸「彼岸」へ、どうやって渡っていくのかを改めて考えるのがお彼岸の7日間です。

 慈雲寺が属する浄土宗西山派の教えは、法然源空上人(法然上人)から証空上人に伝えられたものです。阿弥陀様は全ての生きとし生けるものを極楽(彼岸)にその身そのまま救いとると誓いをたて、それに必要な修行や懺悔の全てをしつくし如来となられたのです。ですから、私たちの側から「彼岸」へ行くための用意は全く必要ありません。阿弥陀様のお慈悲を喜ぶだけで十分なのです。

 しかし、私たちがこの世、此岸で生きている間に、どれほど苦しみ少なく、穏やかに暮らしていくかが問題ですね。お釈迦さまは六波羅蜜と呼ばれる理想的な修行の道をお示しくださいました。どれも、なかなか私たちには難しいものばかりです。正しい道をなかなか歩めない私たちをこそ救ってくださるのが阿弥陀様です。

 その阿弥陀様への報恩感謝の気持ちをできるだけ形にしていこうとするのが、仏教徒の生き方です。お念仏を称える「から」救われるのではありません。こんな私たちを救いのお目当てにしてくださる阿弥陀様のお慈悲を思って、嬉しさのあまり口からこぼれ出るのがお念仏なのです。

 18日には御一緒に彼岸への穏やかな歩み方を考えてみましょう。10時開始。無料です。

 どなたでもお気軽においでください。

◎今日の写真はカナダの西海岸の先住民が祭祀に使うマスクです。これをかぶって踊るのはなかなか大変そうです。

9月18日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせと慈雲寺へのアクセス

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 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、9月18日の10時より行います。

テーマは「お彼岸の迎え方」です。お彼岸は日本独自の宗教的な行事です。しかし、実は、お彼岸は季節の変わり目にご先祖を御供養するということだけではありません。自然の移り変わりを肌で感じることをきっかけに、生きている私たちの生き方を改めて振り返る機会なのです。どのように生きることで、此岸から彼岸へ喜びを持って渡っていけるのか、御一緒に考えてみましょう。

 講座へのご参加は無料です。どなたでも歓迎いたします。

◎公共交通での慈雲寺へのアクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。

 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。

   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。

●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分

●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます

◎今日の写真はカナダ西海岸のフィヨルドの海峡と鮭漁の漁船です。

100歳の秘訣は「知的活動」!お寺こそピッタリ?!

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 9月10日の中日新聞に「百歳の世界」という特集記事が出ていました。マスターズの水泳で25種類の世界記録を出した102歳の女性や、「知的活動が健康に寄与する」と語る101歳の男性など、なかなか充実した読み応えのある記事でした。

 このブログでも「矍鑠として生きる長寿者は地域の宝」だと、何度も書いてきました。お寺は、そうしたシニアの方々の知的好奇心を充し、自分も十分に社会に貢献できるという誇りが持てる場所だと思います。お寺まで歩いてくるだけでも、きちんとした「目的のある運動」だし、境内の草引きや掃除など、助けていただきたいことはたくさんあります。

 このように手や足を使っての奉仕も「身施」という貴重なお布施。功徳を積むことにもなるのです。

 私にとっては、地域のお話しや慈雲寺の思い出、慈雲寺の先代様や先々代様のお話しを聞かせていただくのもありがたいことです。「お寺は敷居が高い・・・」と思う方がいらしたら、それは私が謝らなければならないことです。気軽にさまざまな相談やお茶飲み話をしにいらしてください。

 仏教の教えは難しくて・・・と感じていらっしゃる方がいたら、これも僧侶の責任です。お釈迦さまは、それぞれの人の性質や能力、周囲の状況などに合わせて教えを説かれました。私はお釈迦さまのような能力はもちろんありませんが、「いっしょに考える」ということはできます。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉があるように、みんなで少しずつ考えていけば、優れた智慧を持つ文殊菩薩にも負けないかも??

 さきほどの記事の中では、「歩く」ということがいかに大事かと強調されていました。毎日、机の前に座っている時間が長い私には耳が痛いことでした。まずは境内の掃除で体を動かすことにしましょう。

◎今日の写真はカナダの西海岸でみたトーテムポール。白頭鷲の姿のようです。

 

 

新しき友、遠方より来る

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 広島県出身の父は、昨日の広島カーブの優勝で、すっかりご機嫌のようすでした。今回は東京の下町生まれの母もだいぶ影響されていたようで、彼女も興奮さめやらぬ様子。両親が何かに夢中になって楽しそうにしててくれるのは嬉しいものですね。

 さて、今日は香港から知人が慈雲寺に来てくれました。カナダのバンクーバーで20年近く仲良くしてくれている友人のRさんが紹介して下さったTさん夫妻。ご夫婦とも、分野はそれぞれ違いますが、香港を基点に世界のあちこちでお仕事をしていらっしゃいます。

 ご夫婦で休みを一緒に取るのはなかなか大変にようですが、たまたま二人のスケジュールに四日間の空きができたので、日本へ飛んできたそうです。純粋に観光目的で、どこかのついでに名古屋へ寄ったのではなく、名古屋目指して来日したそうです。

 中日新聞で、外国人に人気のない大都市第一位が名古屋だという記事を読んだばかりだったので、思わず「どうして名古屋に来たかったのですか?」と聞いてしまいました。でもTさんたちは、「名古屋は人も多くないし、どこへでも地下鉄で行けるし、なかなか居心地がいいですよ。」と楽しそうでした。

 有松の古い町並みを案内し、絞りの実演などを見たり、山車の展示を見たりしながら、慈雲寺でお茶。お寺ではすっかりくつろいでくださったようで、私の方も楽しかったです。詳しくは書けませんが、お二人のお仕事はなかなかエキサイティング。今は来年中央アジアで開かれる万博に関連したプロジェクトにかかわっていらっしゃるようです。

 お抹茶を点てながら、中央アジアの話をするのはとても楽しい。シルクロードを通って三蔵法師が経典を運んでくださったことをなぜか想像してしまいました。

 これからも、国内、国外問わず、さまざまな人たちが慈雲寺で「のんびりひと時を過ごす」という体験を楽しんでもらえるように、いろいろ工夫していきたいと思います。

◎今日の写真はカナダの西海岸に続くフィヨルドの海峡です。

「シン・ゴジラ」にすっかりエネルギーを吸い取られました!

 今日は一日、何も法務の予定がなかったので、友人と大高のイオンモールに映画を見に行きました。「シン・ゴジラ」です。

 実は私の大好きな俳優が二人出ていたので、それだけでも楽しみだったのですが、まったく予想外の面白さでした。まだ見ていない方もいらっしゃるでしょうから、ストーリーやエンディングには触れませんが、今、日本がまさに直面している様々な問題がゴジラに象徴されているようなストーリーでした。それに取り組む、若き官僚や政治家もなかなか面白い。

 ゴジラがなぜ生まれてきたのかという説明も、今までのゴジラ映画の中では一番すっきりまとまっていました。でも、「ゴジラの接近に逃げ惑う民衆」は全然迫力無し。

皆が避難している場面なのに、3人組の女子高生が思い切りのんびり歩いていたり、地下鉄の駅に誘導されているのに、誰一人「地下に押し込められるなんてまっぴら!」という態度とらないし、大渋滞になっているのに決まっている状況なのに、政府の対策委員の主要メンバーが車で移動しようとしたり・・・なんか「人間の移動」という面ではかなりお粗末。

 ゴジラのCGに予算の大半を使ってしまったんだろうなぁ・・・という感じでした。

それにしても、東京タワーもスカイツリーもつぶされないゴジラ映画は初めて?全然姿も見えなかった。一方、JRは東京駅がボロボロにされるのに文句言わなかったのかなぁ?無人の新幹線がゴジラに突っ込んでいくというのも、私がJRだったら断るけどな。

 一緒に行った友人は映画の製作関係の人だったので、セットのデザインなどの話もできてとても面白かったです。二人でずっとゴジラの話をしていたので、すっかりくたびれてしまいました。

 「シン・ゴジラ」は全体的にはメッセージ性の高い大人向きの映画です。まだの方はぜひご覧になってください。もう、劇場が満員という状態ではないようですから、ゆっくり楽しめますよ。

◎今日の写真は、カナダの沿岸部の先住民の儀式用のマスクです。

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リオのパラリンピックが始まりました。

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 2010年にバンクーバー冬季オリンピックパラリンピックが開催されたとき、通訳や選手の家族のお世話などでお手伝いさせていただきました。

 それがきっかけになって、日本に戻ってからもパラリンピック関連の海外遠征や、レフリーの国際ワークショップの通訳などを少しずつお手伝いさせていただけるようになりました。

 ゴールボールや水泳などで、ご縁のあった選手の方々が今回のリオ・パラリンピックに出場しています。どの分野でも、世界的なレベルに達している人たちからは、学ばせていただけることがたくさんあります。

 とりわけ、自分の中で「障碍者」とか「障碍者スポーツ」というものをどうとらえていくかという面で考えることがまだまだ不十分。まだ、しっかり消化しきれていないのです・・・・

 例えば、私は最初「障害というマイナス状況を必死に努力して克服した人たち」が懸命に戦う姿に感動する・・・その方たちを「手助けする自分」というとても浅薄な発想だったと思います。とても浅慮が恥ずかしい!

 結局、通訳という自分の能力を高めること(試合中の抗議を通訳したりすることもあるので、ルールを熟知しておくことなど)と、選手たちが本当に必要としているサポートは何なのかをしっかり観察して実行することが、私にとっての「がんばれニッポン、パラリンピック選手!」という応援なのだと思っています。

 リオのパラリンピックによって、障碍者スポーツにより多くの人が関心を持ってくれることを祈っています。ゴールボールやボッチャなど、パラリンピック独自の競技は、見るスポーツとしてのとても面白いくエキサイティングです。

◎今日の写真はカナダ西海岸の離島にある湿地帯です。ふかふかの苔がとてもきれいでした。