慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

4月17日に弘法大師さまのお身拭いをいたします。

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 旧暦の3月21日は弘法大師さまの御正当です。太陽暦でいうと、今年は4月の17日にあたります。慈雲寺には、不思議なご縁でお大師様のお像が祀られています。

 慈雲寺は今は名古屋市の南端に位置していますが、もともとは知多郡知多半島のいわば付け根にあるのです。知多半島は「知多四国」で知られる巡礼地。お大師様への信仰の篤いところですから、慈雲寺のお大師様もそうした知多の宗教的な環境のご縁で慈雲寺においでになったのだと推測しています。

 知多四国の巡礼地のお寺にお祀りしてある弘法様は、ぞれぞれお姿や雰囲気が違いますが、慈雲寺のお大師さまは、非常に若いときのお姿なのが特徴です。中国で密教を学ばれて帰国なさった直後のお姿では?と、私は勝手に想像しています。

 さて、ご正当日には、このお像を壇から降ろし、お身拭いをいたします。若々しいお大師様と近しいご縁をぜひ結んでください。普段使っていらっしゃるハンカチや手ぬぐいなどを洗ってお持ちになるのがおすすめです。もし、どなたかの代わりにお参りになるのなら、その方が普段身に着けているハンカチなどをお持ちください。

 身体で特に心配な部位を丁寧にお身拭いし、御利益を受けてください。

4月17日10時より短い法要とお大師様のお話しをいたしますが、お身拭いは日中、いつでもしていただけます。綺麗な布や息がかからないようにするマスクなどを用意しておきますので、どうかお気軽にお参りください。

◎慈雲寺への公共交通によるアクセスのご案内
 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます

◎今日の写真は、カナダのブリティッシュコロンビア州北部にあるサーモン氷河です。

一日に六度の読経が本来の僧侶の暮らし

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 一年前の4月14日の夜、9時26分、熊本大震災の最初の大規模な地震が起きました。昨夜、この震災で犠牲になった方々のために、9時を過ぎてから読経を始めました。一人で夜が更けてから読経するのは久しぶりでしたが、犠牲者の方々や残された家族の方々の哀しみを思うと、いつもの勤行とはかなり心持ちが違いました。

 多くの寺院では、一日の勤行は朝だけで済ませてしまうようです。夕方に本堂を閉めるときに読経されるお寺もあるかもしれませんが・・・

 先日ある方が、「イスラム教徒の人は一日に何回もメッカへ向かって礼拝しなくてはならなくて大変ですね。」という話をしていました。しかし、本来は仏教の僧侶も一日に六回、礼拝をすることになっているのです。「六時礼讃」といって、一日を六つにわけて、それぞれ仏様を礼讃する儀式が決められているのです。

 私の兄弟子の一人に「どんな暮らしが理想的ですか?」と聞いたら「六時礼讃を忠実にまもって暮らせたらいいね。」とニッコリされたことがあります。う~ん・・・静かな山の中で念仏三昧の暮らしも良いかもしれません。

 これかも時々、夜が更けてから読経をしてみようと思います。あ、あんまり深夜になってからだとご近所迷惑かな?

熊本大地震の犠牲者を悼んで、今夜(14日21時15分より)、慰霊法要をいたします。

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 熊本を中心とした大規模な地震が発生してから一年がたちました。建物の倒壊から、地震に起因する豪雨災害まで、250人を超える方々が命を失い、今も4万7000人以上の方々が避難生活を余儀なくされていると今朝の新聞は伝えています。

 あの美しい熊本城は、今も石垣が崩れたままで、屋根から落下した瓦が周囲に散乱しているそうです。慈雲寺が属する浄土宗西山派西山浄土宗)の寺院でも、被災したところがあり、復旧はなかなか難しいと聞いています。

 お寺だけが被害にあったのならともかく、檀家の方々も被災しているわけですから、お寺の復興に協力するのはなかなか大変でしょう。同じお説教師の仲間のお寺もその一つですが、先日その方にお会いすると、「自分の家のこともだけれど、お寺も大事・・と言って助けてくれる檀家さんが多くて、本当にありがたい。」と涙ぐんでいました。

こうした危機的状況の時こそ、普段からの、お寺と檀信徒との関係の深さが大事になってきますね。自分たちのお寺、自分たちの生き方にとって欠くことのできないお寺という気持ちになっていただけるように、ご縁を深めていくことが大切でしょう。

 今夜は地震が発生した21時26分に、犠牲者の方のために短い慰霊法要をいたします。

 どなたでもご参加下さいませ。

4月17日に弘法大師さまのお身拭いをいたします。

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 旧暦の3月21日は弘法大師様の御正当日です。普通に言えば祥月命日ということなのですが、弘法大師はお亡くなりになったのではなく、今も高野山奥の院で、深い禅定(瞑想)に入られたまま生きておられると信じられていますので、「命日」というのは正しい表現ではないかもしれませんね。

 真言宗の方はどのように説明なさっているのでしょうか?真言宗の僧侶のお友達に伺ってみましょう。

 さて、慈雲寺では、毎年この御正当日に弘法大師様のお像を壇から降ろし、参拝の皆様と御一緒に御身拭いをさせていただいています。

 慈雲寺のお大師様は、密教の教えを日本に紹介するために中国からお帰りになったばかりのころの若々しいお姿です。お肌もつやつや、目もキラキラ。エネルギーに満ちている感じです。どうぞ、お身拭いをなさって、お大師さまとのご縁を深めてください。

 特に、どこか体の不調のある方にお勧めいたします。

 当日は10時から短い法要と、お大師様の教えについて少しお話しをいたします。

 お身拭いは一日中、体験していただけますので、本堂が開いている間は、どうぞご自由に中に入り、ご縁を結んでください。

 清潔な布や、お大師様に息がかからないようにするマスクなどもご用意いたしますが、ご自分のものをお持ちいただいても結構です。当日、来られない方の代参をなさる方は、その来られない方が日ごろ使っているハンカチなどをきれいに洗ってお持ちください。

◎今日の写真は琵琶湖を南側から眺めたところです。

4月の満月は11日です。写経の会を催します。どなたでもお気軽にご参加ください。

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 4月の満月は11日の火曜日です。

 天気予報では曇りのようで少し心配ですが、写経の会は予定通り行います。

 必要な用具は全て揃えてありますで、お気軽にご参加ください。

 19時半より、『般若心経』をみんなで読誦します。その後、お経の内容について少しずつ学んでいきましょう。

 慈雲寺の写経は「ゆるやかな心、おおらかな心」を目的としていますので、自分のお気持ちに素直になれるのが一番です。

 お月様の光をあびてくつろぐだけでも結構です。どなたでも歓迎いたします。

大人だけで祝う花まつりもなかなか良いものでした。

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 今日はお釈迦様がお生まれになった日、誕生会(たんじょうえ)の日です。ようやく、小さな赤ちゃんの釈迦像が見つかったので、慈雲寺でも花まつりの行事を再開することにしました。

 今、慈雲寺にホームスティしているカナダ人の友人がお御堂の花飾りを作ってくれました。彼女は映画やテレビドラマのセットをデザインする専門家なので、なかなか凝った花飾りになりました。ご近所の花屋さんに「売れ残りそうな花があったら安く譲ってください」とわがままなお願いをしたら、まだ十分に商品になりそうなお花をたくさん寄付していただいたのです。

 慈雲寺はいつも、こんな風にいろいろな方に助けていただいて行事を行っています。

 さて、誕生会の法要を始めたら、参列して下さったのは大人の方ばかりでした。お子様たちのために、ディズニーの袋に入ったお菓子を用意したのに!

 でも、法要の後、皆さんで甘茶を飲みながらお話しして、とても楽しい誕生会になりました。慈雲寺でも、昔はたくさんの子供たちが集まって花まつりをしたそうです。慈雲寺での花まつりの思い出をお話しして下さる方もいて、私にとっては先代さまの活躍を想像して不思議ななつかしさを感じました。

 お釈迦様が誕生なさった時のお話しを改めて、大人の方にお話しするのも新鮮な経験になりました。

 来年は、もう少し目立つようなポスターを作って、もっとたくさんの方にお参りに来ていただけるようにしたいと思います。

4月8日は花まつりです。お子様向けのお菓子を用意しました。

 

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4月8日はお釈迦様のお誕生を祝う花まつりです。

慈雲寺でも小さな赤ちゃんのお釈迦様がおられますので、花のお堂を用意します。

甘茶をかけて、お子様方の健康と幸せをお祈りしましょう。

 8日は10時から短い法要をいたしますが、甘茶掛けは一日中、いつでもおいでください。

 お子様方にはお菓子を少し用意します。

 どなたでも、どうぞお釈迦様にご縁を結んでください。