慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

お月様は残念・・・でも、心温まる写経の会になりました

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 午後まで青空が出ていたので、ひょっとしたら雲の間から満月が顔をだすかも・・・と月見団子を作りながら願っていたのですが・・・・残念・・・小雨まで降ってきてしまいました。

 第一回の「満月写経会」は、お月様に関しては残念なことになりましたが、写経の会は心温まる会になりました。来ていただいたのは30代から40代の女性たちと、可愛らしいお子さんを連れた若いお父さんも来てくださいました。週末の英語の会の常連のH君もお母さんと一緒に。

 小さなお子さんは「南無阿弥陀仏」のお名号を上手に写経していましたよ。

 シニアの方は誰もいらしていませんでした。暗くなってからの外出はむずかしいのでしょうか?始める時間は検討の必要がありそうです。でも、お月様にこだわるとどうしてもこの時間でしょうか・・・・

 慈雲寺の写経は、「おおらかに」がポイントです。斎戒沐浴して、きちんと正座し、背筋を伸ばして一心不乱にする写経も一つの「正しい」形かもしれませんが、慈雲寺では「自分の今の状態に正直になる」を基本にしたいと思います。数文字写して、もう心がそれに集中できないなら、途中でやめても良いのです。正座の足が痛くなったら、我慢するのではなく、足をいったん伸ばして、また始めれば良いのです。

 自分の心に正直に「何が今、自分の心に一番正直なのか」ということに素直になれるのが目標です。途中まで写経したなら、また来月の写経会に続きを書いても良いですし、慈雲寺の本堂が開いているときは、いつでも写経はできますから、毎日少しずつ書いていっても良いでしょう。

 薬師寺高田好胤上人は『般若心経』の教えを「かたよらない こだわらない とらわれない心」と表現していらっしゃいました。慈雲寺の写経も、おおらかな会にしたいと思います。

 来月の満月写経会は11月14日です。ぜひご参加ください。

◎今日の写真はカナダの西海岸で見た野草です。