慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

“怒り”とコミニュケーション能力

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名古屋市内は雪です。松の枝に積もる雪が美しい。

今月の27日(10時より)に「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を催すので、このところ“怒り”をテーマにした本をあれこれ読んでいます。心理カウンセラーの書いた本の内容が仏教の教えとたくさん共通点があって驚いたりしています。

 中でも興味深かったのは「キレやすい人というのはコミュニケーション能力の低い人」という指摘でした。人とのコミュニケーション能力は、多くの人との直接的なかかわりやさまざまな困難に直面することによって培われるので、そういう体験の少ない人は自分の気持ちの表現力も磨かれず、コミュニケーションの能力も育めない。したがって、気持ちがむやみに暴発してしまうとのことです。

 う~ん・・・・仏教では、とりわけ私の属する西山浄土宗を開いた法然源空上人(法然上人)の弟子の善慧房證空上人(西山上人)は、“言葉”にとても厳格で一言、一言を大事にしました。表現力をみがいて、多くの人の心の機微にやさしく触れるような僧侶になる道はまだまだ遠いです。反省。

・今日の写真はロッキー山脈のモレーン湖です。今頃、ロッキーの山々は深い雪に覆われ、夏には多くの観光客が訪れるこの湖も静まりかえっているでしょう。