慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

お通夜のお説教

 

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早朝、慈雲寺にお墓をお持ちの方からお母様がお亡くなりになったという連絡をうけました。昨日に続いてのことですので、今日は一日、枕経とお通夜の法要に二つの斎場をなんども往復することになりました。明日は、本葬と前倒しの初七日を二か所で行うことになります。

 昨日も嘆いた(というか、自らを恥じた)ように、私はお葬式の儀礼も塔婆やお位牌も文字も稚拙で、施主さんに申し訳ない状況です。ですから、せめて、戒名は亡くなられて方に縁が深く、仏教の教えからみても意味のあるものをと心を籠めて考えました。また、お通夜の短いお説教も参列の皆様の心に届くものをと思ってお話しさせていただきました。

 明日の本葬は、私の属する西山浄土宗の流祖善慧房證空上人の思想をまとめた『證空辞典』を編纂したとき、執筆をお願いした仲間の一人に導師をお願いしました。この方は、我が宗門の次世代の宗学のリーダーであり、深い信仰を持っている方です。その方に一から教えていただく形になっているのが現状。明日はご迷惑をおかけしないよう、これから明日の本葬の流れをもう一度練習しなければ・・・

 あ、塔婆もかかなきゃ。う~~ん。今晩眠れるかなあ。

 ちなみに西山浄土宗の宗祖は法然源空上人(法然上人)です。證空上人は13歳で得度してから法然上人が亡くなるまで、20年以上おそば近くにいた高弟。法然上人晩年の最も円熟した思想を直接受けついでいる方です。

・今日の写真は、スェーデンのマルモという小都市の街角。今日の話題と全然関係ありませんが・・・青空がきれいですよね!

 

證空辞典

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