慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は9月24日日曜10時より行います。テーマは「彼岸へ至る道の歩み方」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

お布施に「失礼な額」などありません。(布施について 第四回)

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 昨日、ある方から「お仏壇を洗って修理したいので、お性根抜きに来ていただけませんか」とお声をかけていただきました。仏壇はなかなか普段のお掃除では細かいところまできれいにしにくいものですから、洗いに出すのはとても良いことだと思います。

 「喜んでおうかがいします。」とお答えしたところ、何か困ったような顔をなさって「お性根抜きをお願いすると、お布施はどのくらい差し上げたら良いでしょうか?」というご質問です。私としては「お気持ちで・・・」と申し上げるしかありません。すると、さらに困ったようなお顔で「失礼のないようにしたいので、ぜひ目やすを教えてください」とおっしゃいます。

 うむ???失礼???

 お布施は、私が行う読経や儀式に対する料金や評価額ではありません。僧侶の行いは「修行」なのですから、個人的な対価や評価は発生しないのです。お布施は仏さまへのお供えあり、お寺を維持していこうというサポートのお気持ちを形にするものです。

 ですから、僧侶である私に「失礼」はありえません。もちろん、私が僧侶としてより皆さんのお役に立ち、読経やお説教が心に響くものであれば、よりお寺へのサポートに熱心になるというのはあるかもしれませんね・・・・自戒せねば。

・昨日、1月13日は三河地震の起きた日です。この大地震は2600名以上の方が亡くなる大災害だったにもかかわらず、戦時中ということで情報が厳しく規制され、「忘れられた」災害となってしまいました。誰でもが情報を発信できる現代では、あの時のようなことは起きないと思いがちです。しかし、私たちは情報の洪水の中で、大事なことをすぐに忘れてしまいます。

 今日の写真は東日本大震災津波で壊滅的な被害を受けた、宮城県亘理町の寺院の写真です。この寺院は今、どうなっているのでしょうか。地域の復興には長い時間がかかると思います。改めて、微力ながら復興支援を続けようと思いました。