かすかな香りと透き通った花びら・・・蝋梅の美しさは毎年、毎年新たな感動があります。あちこちで蝋梅が咲き始め、うらやましいなぁと思っていました。僧侶は羨んだりしてはいけないのですけれど・・・・で、「蝋梅の咲くお庭はいいですね。」とご近所の方にお話ししたら、「あら、慈雲寺にも大きな蝋梅あるでしょ?」と言われてしまいました。
慈雲寺の境内は小さいですが、松や梅、山茶花、高野槇の木などがあるのは知っていました。でも・・・蝋梅???そこで、今朝植え込みの中に入ってみると、ありました、ありました。可憐な花がいっぱい咲いています。夏の水やりも肥料も何もしてやらず、全くの放置状態なのに、けなげに咲いています。山茶花もきれいだし、椿のつぼみも膨らんでいました。
「大切にしてあげなくてごめんなさい・・・」と申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。毎日、少しずつ手入れしてあげなければいけませんね。
小さなお寺でも、なかなかにやることはたくさんあるようです。
・今日の写真は、蝋梅の花越しに見たお寺の門です。慈雲寺の門は、普通の寺院の門ではなく、江戸時代の武家屋敷の門を移築したもの。毎日重い扉を開け閉めするのは、時代劇の世界にタイムスリップしたようで楽しいです。