慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

お経はゆっくり読みましょう!

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 葬儀や年忌法要などで、長いお経を読むとき、ものすごいスピードで木魚をたたき、何を言っているのかわからないような高速読経をする僧侶がいます。かなりのスピードでお経を読むためには暗記をしていないとむずかしい。それって偉い??一般の方でも、般若心経や菩薩戒経などを暗記して、かなりのスピードで読経される方もいますね。

 う~~ん・・・お経はゆっくり読んだ方がいいと思うけどなぁ。なんだか「ムニャムニャ」という風に聞こえたとしても、お経はけして「おまじない」ではありません。お釈迦様が弟子たちに語られたり、弟子たちからの質問に答えたり、生き生きとしたストーリーが展開しているお経が少なくありません。極楽の様子をこまごまと表現した『阿弥陀経』、親子の確執をきっかけにしてドラマチックなストーリーが展開する『観無量寿経』など、おもしろいですよぉ。現代語訳も岩波書店角川書店などから出ていますので、ぜひ読んでみてください。

 お経はお経本をきちんと見て、文字を追い、意味を考えながらゆっくり読んで行くのが良いと思います。もちろん、流れるように読まれる長いお経を聞いていると、心地よく眠くなってきますよね。それはそれで、お経の功徳は毛穴から入って行く・・・かも???

・今日の写真はメジロです。遠くから見るといかにも可憐ですが、あんがい鋭い目をしてますね。なんでもちょっと見ただけでは本質はわからないということでしょうか。