慈雲寺の山門は、尾張藩の御典医だった相羽家の武家屋敷の門だったものです。江戸期の武家門の典型的な様式のようです。この門を毎朝、毎晩開け閉めするのは、なんだか江戸時代にワープしているような気分。それぞれの時代に、いったいどんな人が何を思いながらこの門を開け閉めしたのでしょうか?
先日、あるお寺にお招きいただき、短い法話をさせていただきました。その日の集まりもお寺の門と深い関係があります。そのお寺の門が老朽化してしまったとき、ご縁のある方々が力を合わせて再建したのだそうです。以来、毎年一回、懇親会を開いてお寺と信者さんが和やかに交流を深めているのです。そういう場でお話しをさせていただくのは、いつもにも増して嬉しいことです。堅苦しい場ではなかったので、楽しんでいただきながら仏教の基本にも触れたいと思っていました。与えられた時間は20分。まとまりのある法話をするには、けっこう難しい状況です。
おまけに(!)声はガラガラのままだし・・・・・泣けた。でも、集まった方々は本当に楽しいそうでした。おいしそうなお弁当も用意されて、福引も大好評のようでした。私は残念ながらティッシュひと箱でしたけど・・・・
慈雲寺の山門の入口にも、修理に尽力してくださった方々の名前が掲げられています。お目にかかったことのある方の名前もあるし、まだお会いしたことがない方もいらっしゃいます。ぜひ一度、この「門のお仲間」にもお会いして懇親会を催してみたいものです。
・今日の写真が、慈雲寺の山門です。門の左右には座敷も作られていて、かつては門番でも住んでいたのでしょうか?