慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

紅梅満開で彼岸の入り

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 夜になって雨が降り出しましたが、昼間は窓を開けたほどのポカポカ陽気。なかなか蕾が膨らまなかった紅梅も数日前から数輪ずつ花を咲かせ、今朝はほぼ満開になりました。

 今日からお彼岸です。お彼岸の法要と「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の五回目をいっしょに行いました。三十名近くの方々がお参りしてくださいました。いつもは短い法要の後にお話しをするのですが、今日は彼岸供養のために阿弥陀経を読むことにしていたので、お話しを先にしてから読経しました。今回のテーマは「お彼岸の意味を改めて考えてみましょう」だったので、お話しを聞いていただいてから、彼岸の回向をしたかったのです。それから、阿弥陀経はたっぷり15分以上かかるお経ですから、「話だけ聞きに来た」という方々は出入り自由としたいとも思いました。でも半数以上の方が残ってくださいました。ま、私のお経にもう少し“ありがたみ”(???)が増したら、長いお経でも皆さん残ってくださるでしょうけれど・・・・・練習、練習!

 お彼岸だからといって、お墓詣りに特別の功徳が加わるわけではないですし、お参りに行かないからと言って、ご先祖さまが何か私たちに禍を送るわけでもないと思います。ご先祖さまはいつも私たちの幸せを願ってくださっているのですから・・・・しかし、お彼岸のころは季節の変化がはっきりと表れ、気持ちにも変化が出る時期です。こういうときに、お寺にお参りし、お墓で祖先を供養して、数多くの人々から受けている恩に感謝することで、心にもきっと特別な変化があることでしょう。

 お彼岸の中日ではる春分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈みます。西方極楽浄土と結びつくだけではなく、世界中のさまざまな宗教文化で春分の日は神聖なものとして大切にされているのです。

 お彼岸の間(21日まで)、ご自宅でのお参りやお墓での読経をご希望の方はお知らせください。また、ご先祖に回向したいけれど、菩提寺やお墓が近くにないという方も、ぜひ慈雲寺にお立ち寄りください。本堂でご供養のお経をあげさせていただきます。

 今、降っている雨があがれば、紅梅はよりみずみずしくなることでしょう。楽しみ、楽しみ・・・・・

・今日の写真は、昨日撮影した慈雲寺の紅梅です。