慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

法事のお食事はお寺の客殿で

f:id:jiunji:20150508210855j:plain

 先日、ある方の十三回忌の法要を慈雲寺で勤めさせていただきました。私は慈雲寺に赴任して、まだ一年と少しですが、その間にいくつかの法事を勤めさせていただきました。法事の後には、ご親戚の方々が集まってお食事をなさるのが慣習になっています。この場合、法事を勤めた僧侶も一緒に食事をさせていただくのですが、ご招待いただけないときもありました。慣習をご存じないのか・・・それとも???

 「お忙しい庵主をお呼びするのは、かえってご負担をおかけするのでは?」と気遣ってくださる方もありました。いえいえ、このような席に呼んでいただき、皆さまとお話しできるのは僧侶としてとても大切な経験です。ただ、親戚同士の内輪のお話しというのもあるでしょうから、私は食事が終わったら、さっさと帰るというのが良いのかも??

 先日の法要では、慈雲寺の客殿に仕出しのお弁当を配達してもらい、参列者15人の方々とご一緒しました。準備も万端とはいかず、レストランに行った方が施主さん側は楽だったかもしれません。しかし、法事が終わってすぐ、客殿に移動して食事というのは、故人を偲ぶ思いがそのまま持続されて、とても良い雰囲気になるものだと思いました。

 しかし、ここでも「中座」の問題が発生。私が「後は皆さまでごゆっくり」と申し上げて中座しようとしたのですが・・・施主さんたちは「そろそろおひらきに」というサインと思われてしまったみたいです。

 う~~ん・・・なんかうまい方法はないかなぁ。

 ここにも何度も書きましたが、お寺はコミュニティの役に立つためにあるものです。法事の後の食事に客殿を使っていただけるのは、とても嬉しいことです。それだけではなく、何かのお稽古や地域の会合、発表会、ミニコンサートなどにも、ぜひ慈雲寺を使ってください。お寺の本堂は独特の音響効果があり、どのような音楽も新鮮な驚きがあります。また、境内でフリーマーケットなどを企画してくださる方も歓迎です。

・今日の写真は、慈雲寺の属する西山浄土宗の総本山、光明寺の中にある茶室の庭です。初夏のころがとてもさわやかで美しい庭です。