慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

桶狭間古戦場跡で詩吟

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 慈雲寺は桶狭間の戦いで知られる地域に位置しています。この戦いが信長の日本統一への第一歩であり、その意味では近世の幕開けの舞台となったのです。正直言うと、今まではあまり戦国時代の歴史には興味がなかったのですが、自分の「終の棲家」になるであろう場所の歴史には関心を持たないではいられません。

 慈雲寺に入ってすぐ、桶狭間歴史保存会へ入れていただきました。この会の皆さんは熱心な歴史探究家の方々。桶狭間を訪れる人たちに歴史ガイドのボランティアもしていらっしゃるのです。私も一生懸命勉強して、早くガイドをさせていただけるように頑張りたいと思っているところです。

 今日はそのボランティアガイドの方に呼んでいただき、実際にガイドをしているところを見学させていただきました。訪れたのは富山からおいでになった詩吟のグループ。見学ツアーを始める前に桶狭間古戦場公園で、このグループの方々が桶狭間の戦いを題材にした詩吟を歌ってくださったのです。

 この公園は桶狭間の戦いの舞台を地図に描いたような形に作ってあります。詩吟を聞いていると、想像力が広がります。新緑を伝わってくる風もなんだかいつもと違うような気がします。

 ここから歩いて今川義元の本陣のあった桶狭間山に登りました。山といっても、今は土地を削って住宅開発が進んでいるので、詩吟の歌にあるような鬱蒼とした雰囲気ではありません。でも、桶狭間山の中腹から眺めると、「ああ・・・ここから今川義元が指揮をしたのかぁ」とわくわくしてきました。

 カナダから不思議なご縁でここで暮らすことになったのを今日も嬉しく思っています。

・今日の写真は桶狭間山にある「今川義元本陣跡」の碑。本当の本陣は坂の一番上にあったそうですが。