昨日はKさんの告別式でした。Kさんは、慈雲寺のすぐそばに住んでいらして、先々代の庵主さまの時代から、このお寺のためにつくして下さった方です。先代さまが亡くなられたときも、お通夜のときに本堂で私と一緒に先代さまご遺体を御護りしてくださいました。カナダから戻ったばかりの私にとって、この桶狭間で最初に「お友達」になってくださった方と言って良いでしょう。
90歳になっても家の庭で野菜を作り、それをお寺に持って来てくださいました。大根の時期には毎日、毎日・・・ときには朝届けてくださったことを忘れて、夕方また来てくださることも!正直言うと大根がそれほど好きではなかった私は、日に二回の日はちょっと泣けました。でも、大根料理のことも教えてくださったので、私はセッセと大根を食べ、苦手を克服!大量のビタミンCのおかげか、シミも薄くなった感じでした。
Kさんの教えてくださる昔話も大好きでした。慈雲寺の代々の庵主のお話しを聞くのも楽しみ。Kさんともう茶飲み話もできないかと思うととてもさみしく思います。
一昨日の朝、亡くなられたことを知らせていただき、すぐに枕経にうかがいました。お経はなんとかあげることができたのですが、ご遺族の哀しそうな顔を見たとたん、僧侶としてではなく「友達」としてさみしさがこみあげてきて、大泣きしてしまいました。僧侶としては、枕経の後はじっくりと仏様の教えを伝えなければいけないのに・・・・
・今日の写真はカナダのグレーシャー国立公園の山並みです。Kさんに「一度一緒にカナダへ行きましょう!」とお誘いしていたのに・・・・