慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今日出会った本

☆今日の「お釈迦さまの御言葉」

古いものを愛でず

新しいものに魅惑されず

滅びゆくものを悲しまず

欲望の対象に囚われてはならない

『スッタニパータ』より

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日本に帰って来て嬉しいことの一つは古本屋さんに行けることです。まだ、名古屋のどこに行けば古本屋さんがあるのか、よく把握できていないのですが、偶然に出会えるのも嬉しいことです。

 今日、入手したのは佐藤優氏の『サバイバル宗教論』という本です。佐藤氏の文章は週刊誌などでしばしば目にしていましたが、本になったものを読むのは初めてです。同志社大学の神学部を出てから外交官となり、モスクワに勤務なさっていたという、なかなか興味深い経歴。政治や社会の動きを「宗教」をキーワードで読み解こうとしているのが、おもしろいですね。

 この本は、京都の相国寺の僧侶を対象とした連続講義をまとめたものです。講演会の記録ですから、いろいろと話が飛ぶところもあり、論旨を追っていくのは簡単ではありません。しかし、「社会や歴史を動かしているのは宗教だ」という見方はエキサイティングで、豊富な例をあげて話が進めれれているので、ページをめくるのがもどかしいほど!

 この本の中で佐藤氏が言及している本も続けて読んでみたくなりました。

 

サバイバル宗教論

サバイバル宗教論

 お

 ・今日の写真は大阪の街角で見たお寺の塀。瓦を積み重ねて、おもしろい模様を描いています。