慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

留学は孤独に耐えられる大人になってからが吉!(Part2)

 

☆海外留学について日頃考えていることをお話ししています。二回目

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Part1では、留学のタイミングは「大人の言葉をちゃんと身に着けてから」が良いのではとお話ししました。もちろん、高校生でもきちんと敬語が使え、語彙も豊富な人もいるでしょうし、大学を出てもダメな人もいるでしょうから、一概には言えないのですが・・・・

 もう一つ、精神面で重要なことは、「孤独に耐えられるかどうか」だと思います。まったく違う文化、言語、社会習慣のところに一人で暮らすのですから、今まで経験したことのないような孤独と対峙しなければならないでしょう。孤独と戦いながら一人ぽっちで勉強を続けるのは”子供”には難しいと思います。

 ですから、精神的にも自立して、目的がはっきりした“大人”になってから留学した方が”吉”!できれば、留学費用も自分で作ってからがベストだと思います。

 もちろん、人がいつ”大人”になるかはそれぞれです。十代でも十分大人の人もいれば、年齢的には中年になっても精神は子供という人もいることでしょう。恥ずかしながら、私は30歳を過ぎるまで、本当の意味では大人ではなかったと反省しています。

 「留学は大人になってから」というのは、自分の苦い反省から得た結論です。

 

 孤独に耐えられないと、周囲の人間に流されたり、安易に異性と交際したり、麻薬に慰めを求めたりと、さまざまな問題を抱えることになりがちです。きちんと自立していないと、本当の友を得ることも難しいでしょう。勉学が留学の第一の目的ではありますが、一生続く外国人の友、留学仲間を得ることも、留学の大事なご褒美のひとつです。(つづく)

・今日の写真は前回に続き、バンクーバーのバンドゥーセン植物園の睡蓮です。