慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

カーテンを変えて“居候”脱出?!

○今日のお釈迦さまの御言葉

『スッタニパータ』というお経から、お釈迦さまの御言葉をご紹介します。

 

人は教えを信じて激流を渡り

励みつとめて大海を渡り

努力により苦しみを超え

叡知によって清らかにとなる

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昨日、急に思いついてカーテンを買いに出かけました。日差しが最も強い時間だったのですが、なんだか何かに「突き動かされて」いるような気分でした。ちょっと眉間にしわが寄っていたかもしれません。カーテンを買うぐらいで大げさですが・・・・

 慈雲寺には、本堂と客殿のほかに、お寺関係の事務室と住職の住む場所があります。事務室は少しずつ片付けていたのですが、先代様が住んでいらしたところは、一年半前からほとんど変えていませんでした。先代様が急にご遷化なさったので、私は直接引き継ぎもせずに慈雲寺に赴任してきました。ですから、先代様が日常生活を送っておられた場所は全てそのまま残されていました。

 それらの「先代さまの日常生活」をすぐに片付けてしまって、私の「住処」に変えてしまうのは、なぜか躊躇してしまうものがありました。私は客殿の一室を自分の寝起きするところとして使いはじめました。しかし、あくまでも慈雲寺の行事や法事に使うためのものですから、私は「居候」になったような気分。壁を飾ったり、家具を入れる気持ちにはなれませんでした。

 なぜでしょうね?う~ん・・・ただのものぐさで、面倒なことは先送りしていただけということも考えられますけれど(笑)

 しかし、昨日、何かが降りてきた???のかもしれません。カーテンを変えれば、部屋全体の雰囲気も変わりますから、カーテンを私の好きなものにしたら、そこから少しずつ自分の使い勝手の良い家具の配置やインテリアデコレーションに変わっていくことでしょう。

 私の客殿での居候生活も、もうすぐ終わるかも・・・・これは慈雲寺の住職として、しっかり足を地面につけるための第一歩でしょうか・・・・いや、1年半も何してたのだと言われると面目ありませんが。

●今日の写真はアメリカのデスバレーの近くにあるゴーストタウンの写真です。この日の気温は40度を超えていたでしょう。でも砂漠地帯ですから、空気は乾燥していて、噴出した汗もすぐ乾く。日陰を選んで歩けば、それほど辛くありません。