慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

広島原爆式典中の黙祷の姿

◎今日のお釈迦様の御言葉

みずからは豊かで、楽に暮らしながら

年老いて衰えた父や母を

養わない。

これは破滅への門である。

 

今枝由郎訳 『スッタニパータ』より

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昨日の広島原爆式典のニュースを見ました。原子爆弾が投下された8時15分に、日本のあちこちで黙祷が捧げられている様子が映し出されました。原爆ドームの前では、式典に参加した人々が黙祷していましたが、安倍首相の姿が一瞬映りました。彼は黙祷中、目は閉じてはいるようでしたが、頭はほとんど下げず、ほんの少し斜めかな程度でした。

 この姿に、私はとても違和感を感じました。そういえば、安倍首相は先日沖縄で行われた慰霊式典のときも、黙祷の時に頭を傲然と上げたままだったと新聞やネットで批判されていましたね。今回は、私が見たニュースがたまたま首を傾ける前だったかもしれないと思い、今朝のニュースを気を付けて見ていたのですが、黙祷中の首相の姿は出てきませんでした。今朝の中日新聞にも首相の黙祷中の写真はありませんでした。う~~~ん?たまたま?意図的に排除??

 

 黙祷はやはり、目と閉じて、頭を軽く垂れる姿が美しいし、亡くなられた方々への敬意を表すものでしょう。昨日のニュースの中には、小学生が学校の体育館で黙祷している映像もありました。鼻に指を無意識(?)に入れちゃっている子供もいましたが、中には自然に手を合わせていた子もいました。毎朝お仏壇に手を合わせる家族の姿を見て育ったのでしょうか。

●今日の写真は北極海の夕焼けの様子です。8月も終わりに近づくと日がドンドン短くなっていきます。