慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、10月29日(日曜)10時より行います。テーマは「末法の時代に生きる」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

葬儀場探しより、お坊さんと仲良しに!

◎今日のお釈迦さまのお言葉

「自分のもの」に執着し、あがく人を見よ。

干上がって水の少ない流れの中で、飛び跳ねる魚のようだ。

これを見て、所有欲を捨て、

命に執着せずに生きよ。

今枝由郎訳 『スッタニパータ』より

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 週末の新聞にはたくさん広告のビラが入っています。土曜日には電気屋さんの広告が定番のようです。日曜はスーパー。そして葬儀場の広告も毎週入っています。

 日曜は葬儀場の下見をし、互助会の会員になってお得に葬儀を・・・ということなのでしょうか。最近良く聞くようになった「終活」のスタートが、葬儀場とお墓。ここを決めておけば安心・・・・本当にそうですか?

 死んだあとのことより、「今」の方が大切ではありませんか?今日、ただいまの心の平安こそ、死後の「後始末」の心配より大切でしょう。葬儀場の手配をするなら、菩提寺の和尚さんと仲良くなって、仏教の教えを聞かせていただいたり、さまざまな形でお寺に協力した方が良いのではないですか?

 葬儀場が決まっても、葬儀をしてくれるお坊さんを探せなくて、葬儀場に「坊主派遣」を頼むなんて、これこそ情けないことでしょう。日頃、ご縁を結び、尊敬できる僧侶に心を込めて読経してもらってこそ、葬儀が人生を締めくくり、新たな旅立ちをするにふさわしい儀式となるのです。形だけ祭壇を整えるのなら、いくら「お安く」なっても「お得」にはならないでしょう。

 お盆やお彼岸の時だけでなく、お墓にお参りに行きましょう。お寺行ったら、本堂にお参りし、和尚さんとお話ししてみましょう。お寺はご先祖の供養する場であることはもちろんですが、何より生きている人の心の安寧のための場なのです。

●今日の写真は、霧の中から現れた巨大な氷山。北極海の夏の風景です。