慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は7月23日の10時より行います。テーマは「お盆の意義と作法」です。どなたでもお気軽にご参加くださいませ。

「墓仕舞い」の手順について (PART 1)

◎今日のお釈迦さまのお言葉

この世の富も、あの世のいかなる富も

天上界のいかなる宝も

安らぎに達した人に並ぶものはない。

このすぐれた宝はブッダ[仏]の内にある。

この道理を理解した人に、幸いあれ。

 

今枝由郎訳 『スッタニパータ』より

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 慈雲寺には規模は小さいですが墓地があります。今年は三年ごとにお願いしている管理費の納入時期にあたります。事務処理が大の苦手で、てきぱきとお願いの手紙を出さず、皆さまにご心配いただきました。先日、ようやくお願いの手紙を発送したら、即座に振込をしてくださる方がたくさん!本当にありがたく思っています。

 ところで、今日、ある方からお電話をいただきました。「もう、そこにあるお墓はいらないので、管理費は払いません。」とのことでした。いわゆる「墓仕舞い」をしたいというご希望のようです。

 一般的に「墓仕舞い」をするということは、墓地のあるお寺の檀家をやめるということですから、いろいろと手続きも複雑なようですし、なかなかスムースにいかないという話も良く聞きます。

 しかし、慈雲寺ではそれぞれの方のご事情もあると思い、できるだけスムースに手続きをするようにしたいと考えています。しかし、先日のお電話の方に「わかりました。では墓石を撤去して、お骨を適切に扱い、墓地を元の状態に戻してください。」と申し上げると、とても驚かれた様子です。どうやら、お墓をそのまま放棄するおつもりだったようです。私の方も深く驚き、とても哀しい気持ちになりました。

 それぞれのお寺で手続きは違うと思いますが、慈雲寺では以下のように考えています。

1)墓地を「持って」いる方は永代の使用権を保持していますが、土地の所有権は慈雲寺にあります。墓仕舞いをなさる方は、一般の借地と同じように元の状態に戻してお返しくださいませ。

2)そのためには、墓石を撤去し、お骨を適切に保管する方法を考えてください。

3)永代使用権を放棄すること(墓仕舞いをすること)を文章で明記したものを慈雲寺宛てにお出しください。

 

 でも、どうぞ一度慈雲寺に来て、お気持ちを話してください。ご先祖のお墓を「放棄」する気持ちになられたご事情をどうかお話しください。墓仕舞いは人の心に様々な影響を及ぼすものと思います。ゆっくりお話ししたうえで、手続きを始めてはいかがでしょう。

●今日の写真は北極海のセイウチの群れです。