慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

説教師の「試験」を受けてきました。

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 インフルエンザから始まった“不調”の10月は、残念ながらまだ続いています。インフルエンザと軽い肺炎は治ったのですが、まだケホケホ・ゴッホンの咳が続いています。どうやら、アレルギー性の喘息に移行したらしい・・・情けなさすぎる。

 青菜に塩状態で過ごしていると、ブログの更新がすっかりおろそかになっています。ブログというのは書くのに結構パワーがいるのですね。ただのなまけ癖かもしれないけれど・・・・

 さて、ケホケホ言いながらも、今週、かなり重要なイベントがありました。僧侶には大きく分けて三つの道があります。仏教を学問的に研究する「学僧」。儀式の伝統を受け継ぐ「法事師」、そして仏教の教えを広く人々に伝える「布教師」。もちろん、僧侶はこの三つの道の全てについて研鑽すべきなのですが、多くの僧侶はこの三つのうちのどれかを選んで力をそそぎます。

 私は、私を僧侶にしてくださった最初の師僧が宗門を代表する布教師だったので、自然に布教師の道をめざすようになりました。毎月、慈雲寺で開いている「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」もその試みの一つです。

 布教師になるには、宗門が地域ごとに開いている布教師研修所で基本を学び、試験を受けて資格をもらいます。その資格のレベルによって、本山から派遣されて地方の寺院にお説教に行かせてもらえたりするのです。

 私は9年前に最初の段階の資格をいただきました。そこで5年以上研鑽すると次のレベルに進む資格試験を受験できるのです。試験は二年ごとに開かれるのですが、私はカナダにいたり、ちょっと自信がなかったり・・・・いろいろな理由で今まで受験していませんでした。今回も、試験(審査官の前で、与えられたテーマに沿った20分のお説教を実演する)の最中に咳の発作が起きたらいやだから・・・・パスしちゃおうかなぁ・・・と消極的だったのですが。ともかくも、受験してみることにしました。

 結果はまだわかりません。咳も出なかったし、なんとか規定時間内にまとめることはできたのですが・・・・自信は????秋晴れの気持ちの良い日だったのに、汗だくだくでした。練習不足!

 明日はまた教学研究所の研修会でお説教の実演をします。うううう・・・今日は一日、がんばって準備しましょう。

◎今日の写真はエクアドルの19世紀の邸宅で見た水差しです。たぶんスペインから運ばれてきたものでしょう。