慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

木枯らしに木の葉舞い散る

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 今日は一日中冷たい風が吹いています。木枯らしという言葉がぴったりな音をたてて慈雲寺の境内を吹き抜けていきます。せっかく、数日前にYさんが門前を掃いてくださったのに、もう松葉がたくさん落ちています。

 私はカナダの西海岸の街に住んでいましたから、庭に大きな杉の木がある家がたくさんありました。人のものを羨ましがるのは僧侶としては恥ずかしいことですが、見上げるような巨木のある庭は少しうらやましく思いました。大きな木の幹に寄りかかって本を読んだり、二本の木の間にハンモックをつるしてみたいと思ったのです。

 慈雲寺に着任して、私の夢はかないました!大きな、大きな松の木が境内に4本もあるのです。どれも、枝振りを作り上げたものではなく、ただスクスクと空に向かって伸びています。

 しかし!大きな木とともに暮らすのは夢見ていたほどロマンチックでもないし、なかなか大変なことがわかりました。松の木は一年中松葉を散らすのです。毎朝ちゃんとお掃除しないと大変なほど・・・怠け者の私にとってはなかなか厳しい日課になりました。おそらく、カナダの家も落ち葉の掃除は大変なことでしょう。また、すくすく伸びていると言っても、数年に一度はやはり剪定してあげなければなりません。慈雲寺の松は大きいだけに剪定も簡単にはいきません。それなりの予算を組まなくてはできないのです。う~~ん・・・とうなっている間に時間がたっていきます。私がこのお寺に着任してから、そろそろ2年。先代さまがいつ剪定したか不明なので、早々にとりかかるべき事案です。

 やっかいではあるものの・・・やはり遠くから慈雲寺の松の木が見えると嬉しくなります。明日、風がやんだら松葉掃きをすることにしましょう。

◎今日の写真は慈雲寺の本山である総本山光明寺の「もみじ参道」です。光明寺のもみじも今週が最後のようです。