慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は7月23日の10時より行います。テーマは「お盆の意義と作法」です。どなたでもお気軽にご参加くださいませ。

坪庭の秋に気が付く

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 今朝も冷たい風が吹いていました。夜明けがずいぶん遅くなったような気がします。空が明るくなったら、山門を明け、ポットに熱いほうじ茶を入れて本堂へ運びます。本堂にお参りに来てくださる方が、一服して下さるといいなぁ・・・と思いながら。

 本堂は暖房もなく寒いです。入口を入って右側の隅にひざ掛けやホカロン、靴下カバーなどを置いています。靴下カバーを一枚重ね履きするだけで、けっこう暖かくなりますよ。お使いになったホカロンやカバーはどうぞお持ち帰りください。これらを買うお金は毎月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を聴きに来てくださる方々からのご喜捨です。講座は無料ですが、お賽銭箱にご喜捨してくださる方が多いのです。とてもありがたく思っています。このご喜捨で、椅子の上の小さな座布団やひざかけ、ホワイトボードなどをそろえることができました。

 本堂を開けた後は、寺務所の掃除をするつもりだったのですが、あまり成果があがりませんでした。今朝の新聞で、アメリカの銃の乱射事件を知ったからです。「テロ」という言葉が飛び交い、イスラム過激派という表現も出てきます。まだ事件の背景が充分に分かっていない現時点で、イスラム教徒を名指しでテロリスト扱いするのを見ていると、背後に何か意図的なものがあるのではと疑いたくなります。イスラム教徒やアラブ系の人々に無暗な「報復」が行われないことを祈らずにはいられません。

 さて、今日はちょっと驚いたことがあります。慈雲寺には庫裏と本堂の間に小さな庭があります。手入れをすれば美しい坪庭なのですが、私がここにきてからほったらかし状態です。申し訳ないという気持ちのせいか、普段じっくり庭を見たりしないのですが、今朝になって、この庭の植え込みがきれいに紅葉しているのに気が付いたのです。それは鮮やかなオレンジとルビーのような赤の入り混じった美しい色合いです。桶狭間周辺の楓や桜の紅葉は気にしていましたが、目の前の美しい景色には気が付きませんでした。

 心が向いていないと、目の前にあっても見えないのですね。自分の「今」に丁寧に向き合うのも仏教の大切は教えです。私が心配りすべきものを庭の木々が教えてくれました。

◎今日の写真はカナダの首都オタワで見た紅葉です。後ろのお城のように見えるのは、シャトー・ローリエというホテルです。