慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

今年こそは僧侶らしいスッキリ生活へ

今週のお題「今年こそは」

はてなブログ今週のお題が「今年こそは」だったので、それに沿って書いてみることにしました。私の「今年こそは」は、できるだけ物を持たないという僧侶本来の暮らしに近づくことです。

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 「物」は執着を生むもと。できるだけ周囲に物が少ない暮らしをした方が苦しみの少ない暮らしに近づけるはずです。しかし、私は物を捨てるのがとても苦手。おまけに、たくさんの「思い出」が形になって残ってしまっています。さらに困った(??)ことには、慈雲寺にはたくさんの保存スペースがあるのです。使われなくなって何十年もたった蔵には、古いヤカンから危険で使えそうもない石油ストーブ、たらいなど、もう何年も使われていないものがたくさんあります。

 今年はプロの方にお願いして、きちんと処分していただかなければと思っています。何がどこにあるのか、きちんと把握するのも慈雲寺の管理をまかせていただいた私の責任でしょう。まずは、処分すべきものを一か所に集めることから始めなければなりませんね。

 すっきりとした生活といえば、いつも思い出すのがカリフォルニアで訪れた修道院のことです。今はもう修道士たちは住んでいませんが、かつての暮らしを想像させる家具や日常品が展示されていました。シンプルなベッドと机、小さな本棚、そして壁に掛けられた素朴な十字架。信仰に生きる人の暮らしはこうありたいものだと思いました。

 それに比べて、私の部屋は物がいっぱい!恥ずかしいなぁ。心して、本当に必要なもの、自分の心を豊かにしてくれるものを少しだけ身近に置くようにするのが、私の目標です。今年こそは!

◎今日の写真はウズベキスタンで見た小さな壺です。素朴な青の彩色に心惹かれました。