慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

弘法様の人気はさすが?!

 

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 今日は弘法大師さまのご縁日です。今年初めてのご縁日でしたから、本四国の八十八カ所の御砂踏みをしていただけるように用意して、皆さまのお参りを待ちました。

 10時から短い法要と巡礼のお話をしたのですが、なんと10人以上の方が参加してくださいました。今日は寒かったし、初弘法のことは慈雲寺の掲示板にお知らせを出しただけなのに....数人来てくださればありがたいなと思っていたので、とても嬉しく思いました。さすがに、弘法様の人気は根強いようですね。

 慈雲寺の大師像は、弘法様が若いときのお姿です。中国の留学からお帰りになったばかりのころではと想像しています。パワーを感じさせるキリリとしたお顔。お肌も卵のようで、輝いています。弘法さまには色々なご利益があるということですが、慈雲寺の弘法さまには美肌や若々しい表情を授けていただけるのではないでしょうか?

 今年はうるう年なので、巡礼は逆打ち(八十八番札所から逆に回っていく)するとご利益が増すと言われているそうです。慈雲寺でも、逆回りでお砂踏みをしていただきました。

 巡礼は「修行」なのですから、一歩一歩歩いて苦労を重ねて八十八カ所を回るところに本来の意味があるのです。バスや自動車でスイスイ回ったりするのはどうなのでしょうか?ましては、本堂の中でお砂踏みだけ??いえいえ、一歩一歩にしっかりと思いを込めれば十分にお大師さまのご加護を得ることができると思います。

 巡礼は「同行二人」。一人で歩いていても、必ずお大師様が寄り添ってくださって一緒に歩いてくださるという信仰です。

 阿弥陀様もそうですね。阿弥陀様は「なむ」と呼びかける私たちに必ず寄り添ってくださいます。「なむ」を私たちが忘れてしまっていてもなお、阿弥陀様は私たちをやさしく包み込んでくださっているのです。

◎今日の写真は昨日の雪で帽子をかぶっている蝋梅です。私の大好きな蝋梅の季節ももう終わってしまいますね。