慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

お殿様の銀の孫の手と寒牡丹

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 私が一昨年の春まで住んでいたバンクーバーは、北国のカナダの中では例外的に温暖な気候です。冬のマイナスになることは年に数日。家の中はセントラルヒーティングですから、名古屋の冬の方がずっと厳しい・・・隙間風吹きすさぶお寺は特に??

 でも、バンクーバーの冬はほとんど毎日雨。シトシトと柔らかな雨がずーーーーっと続きます。これが結構つらいものです。その点、名古屋の冬は青空がいっぱい!家の中の寒さは携帯カイロとモコモコ厚着で十分乗り越えられますから、この冬の青空は素晴らしい。

 今朝もきれいな青空でしたので、朝のお勤めが終わったらお出かけすることにしました。名古屋に住むようになってから、もう少しで二年が過ぎようとしていますが、まだ名古屋市内の「名所」はほとんど行ったことがありません。今年からは、健康維持のウォーキングをかねて、少し名所めぐりをしてみようと思っています。

 まず、今日は徳川美術館と徳川園の庭園へ。美術館では、「珍品・奇品・迷品!?」というタイトルの特別展をやっていました。普段は展示されない面白い品が蔵から出されていました。お殿様が書いた人物像(かなり下手)や、ちょっと笑ってしまうお殿様のお手製香炉。博物館の学芸員も「稚拙」とはっきり書いているところが面白い。でも、たいくつ(??)な暮らしの中で、お殿様もたまには遊んだことがあるのだと思うと、楽しくなりました。お殿様のお手製を無理やり押し付けられて、それでも家宝にしなければならなかった家来がいたかもしれませんね。

 ところで、甲冑を身に着けたときに、背中がかゆくなったら地獄ですよね!大丈夫。徳川のお殿様は銀でできたきれいな孫の手を使っていらっしゃったようです。

 庭園では、寒牡丹の展示の最中でした。今年は暖かいので、花が咲くのが早かったようです。もうゴージャスに咲き誇っているばかりでした。私は牡丹のつぼみが膨らんで、明日咲くかも・・・ぐらいの時が好きなんですが。

◎今日の写真は、徳川園で見た寒牡丹の一つ。きれいな花も、後数日で散ってしまいそうです。