慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

20日は「絵解き説教」に挑戦してみます!

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 20日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の告知が、今日の中日新聞に掲載されていました。他にもいろいろなお寺のイベントや講座の告知が出ていましたが、どれも大学教授や高僧の方々が講師をなさっているようです。そんなところに並べていただくのは申し訳ないなぁ・・・と思っていたら、豊橋の方からお電話をいただきました。どうやら、告知を見て興味を持って下さったようで、遠くから電車でいらして下さるそうです。

 なんて嬉しいお言葉でしょう!先代さまの三回忌ですっかりへたばっていた私は急に元気が出ました。我ながら勝手なものです。

 さて、3月20日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、絵解き説教に挑戦してみたいと思います。「絵解き」というのは、仏教の布教に使われてきた伝統的な説教法の一つです。仏教の説話やお釈迦さまの御生涯などを題材にした絵を使って、わかりやすく教えを説くのです。

 慈雲寺の属する西山浄土宗では、中国の浄土教の大成者である善導大師が『観無量寿経』というお経を解説した『観経疏』に説かれている極楽の様子を表した、『当麻曼荼羅』という曼荼羅を使って「絵解き説教」をする伝統があります。

 もちろん、私にはまだまだ『当麻曼荼羅』の絵解きをすることはできませんが、「いつか!」という夢(無茶な野望かも?)はもっています。そのために、少しずつでも絵解き説教ができるようになりたいと願っているのです。

 20日はお彼岸の中日でもありますから、お彼岸の御供養もかねて、此岸(現世)から彼岸へと続く白い道を描いた『二河白道図』のお話しをしたいと思います。人間の置かれている心の苦しみの現状と、阿弥陀様が迎え取ってくださる極楽の様子が描かれている絵です。

 どなたでも歓迎いたしますので、お気軽においでください。

 なお、慈雲寺へのアクセスについては、このブログの左欄にある「ブログ内検索」で「アクセス」と検索すると詳しい情報が出てきますので、ご利用ください。

◎今日の写真は南米のコロンビアで見た聖母像です。このような宗教画は、どれも細かな約束事に従って描かれていて、すべてに意味があるそうです。絵解き説教のようなものが行われたのでしょうか?