慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

お通夜のお説教

f:id:jiunji:20160318201805j:plain

 まだ声が出ません。風邪は良くなりつつあるとは感じるのですが・・・明日から春休みの英語教室を始めるつもりですし、あさっては「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日なのに・・・声が出ないとは本当に情けない。

 でも、今日は嬉しいお客様が何人もいらっしゃいました。一人目は、今日小学校を卒業するS君。スーツ姿で胸にはコサージュ。なかなかのジェントルマン風です。ビックリしたのですが、この頃は小学生でも男子はスーツ、女子は振袖に袴姿で卒業式に出るのだそうです。親の負担も大変でしょうに・・・・

 二番目の方は先日、慈雲寺が葬儀をさせていただいたKさん。49日の相談に見えたのです。そのとき、「お通夜や初七日の時に庵主さまのお説教がありがたかった。」と言ってくださいました。その言葉は、先週から、あまりに自分の駄目さにうんざりしていた私には、なによりの励ましになりました。

 私は、葬儀は仏の教えにご縁を結ぶとても良い機会だと考えています。命の大切さ、はかなさ、美しさを知る意義深い体験だからです。そんなときこそ、しっかりと仏さまのみ教えについてお伝えするのが僧侶の大切な役割だと思っています。儀式を形式的にやり、お経を称えるだけなら「派遣坊主」でもよいかもしれません。しかし、しっかり仏縁を結ぶための場、お浄土へ行く人だけでなく、此岸に残る人々にとっても新たな生き方のスタートになるような葬儀になるように僧侶が努力すべきだと思います。

 なんて・・・偉そうなことを言う前に、ちゃんと掃除しないとなぁ・・・ケホケホ

◎今日の写真は南米コロンビアのカリという町の旧市街です。なんだか150年ぐらい時間をさかのぼってしまったような雰囲気でした。