慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は9月24日日曜10時より行います。テーマは「彼岸へ至る道の歩み方」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

今夜は「ぶっちゃけ寺」を見てました。

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 「ぶっちゃけ寺」というテレビ番組を見てみました。慈雲寺には二台テレビがあるのですが、ニュースを見るぐらいで、あまり活躍していません。インターネットでアメリカのテレビ番組を見てはいるのですが・・・・

 でも、この頃あちこちで「庵主さま、ぶっちゃけ寺で言ってたけど」という人がいるので、一度見てみることにしました。う~~ん・・・・私はどんな形でも、仏教がテーマとして取り上げられることは良いことだと思っています。仏教をテーマにしたバラエティが番組と成立するということは、どのような形であれ、関心が存在するということですから、これはポジティブに受け止めるべきだと思いました。

 しかし、お布施の「値段」とか、僧侶の「収入」とかいう、気になる話題を取り上げておきながら、どうも未消化。50人も僧侶を集めたのに、編集の仕方がいかにもお粗末でした。「テレビ的」にあまり面白い発言をする僧侶がいなかったのかしらん?スター性やカリスマ性のある僧侶がまだ出ていない?

 それにしても、興味深かったのは、「お寺は金持ち」というのが「一般常識」として紹介されたことです。全国的に見ると、葬儀や法事、お賽銭などだけで、寺の維持、補修ができ、住職とその家族を養うに十分な収入がある寺院は、日本全国でわずかに約30%と言われています。大半の僧侶は教師や役所勤めなどと兼業なのです。 

 私も先代様の弟子にしていただくとき、「あなたに十分な給料を渡せるほど、この寺には収入が無い。自分の食い扶持は自分で稼げますか?」と聞かれました。以来慈雲寺も兼業寺院。できるだけお寺にいながら、「食い扶持」を得る方法を模索中です。

 僧侶にとっては、貧しいことは恥ずかしいことではありません。堂々と(?)質素に暮らせることが僧侶の「特権」です。髪の毛を剃っているのも、もとはと言えば宗教的な理由ではなく、一番清潔で安上がりな方法だったからです。

 あなたの周辺でも、質素に暮らす小さなお寺のお坊さんはいませんか?そんなお寺のお坊さんと仲良くなってみると、きっと「ぶっちゃけ寺」より面白いですよ。

◎今日の写真はオランダの空港で見た車椅子です。大きな空港の中を歩くのはなかなか大変なので、こんな風に気軽に使える車椅子が用意されてあるといいですね。