慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

渋いところがいい?!

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 去年の夏休みから始めた朝の英語教室も、今回で三回目になりました。今回はこの春に中学生になる子たちが数人増え、ちょっと雰囲気が変わりました。
 子供たちが、とてもリラックスしている感じがするのが嬉しいところです。英語に関することだけでなく、お寺について質問してくれるのも楽しい。子供たちが「慈雲寺という環境」をどう感じているのかに、私もおおいに関心を引かれます。
 昨日は、「慈雲寺はそれほど忙しい寺ではないのよ」と私が言うと、「それでは運営はどうするの?」とすぐに聞き返されました。六年生を卒業したばかりの子供が「運営」なんて言葉を知っているだけでビックリ! 「う~ん。それはいろいろ大変なのよ。だから、お大師さまの提灯もボロボロでしょ?」と、つい子供相手に愚痴をこぼしてしまいました!
 すると、子供たちは口ぐちに、「古い感じがいい!」、「この方がなんか落ち着くよ。」と言い出しました。どうやら、彼らのイメージでは、お寺は少しさびれた感じがいいらしいです。「渋い」という言葉を使った子もいました。
 この反応はなかなか興味深いですね。でも、子供たちが慈雲寺を親しみやすい、入りやすいと感じてくれたなら嬉しいことです。慈雲寺は、どなたでも気軽にお参りしていただけるお寺をめざしているからです。
 もちろん、「権威」を表す重厚な雰囲気をもったお寺も大切でしょう。その権威のパワーで、信仰に目覚めることもあるに違いありません。しかし、慈雲寺はいつも本堂で誰かが寛いでいたり、祈りをささげていたりするお寺でありたいと思っています。
 今、一番の悩みは本堂の入口の階段です。段差が大きく、とても昇りにくいので、「靴を抜いで本堂に上がる」というのは少しおっくうになってしまいそうです。なんとか、足の弱い方や車いすの方でも、本堂に上がりやすくできるといいなぁと考えています。
◎今日の写真はウズベキスタンで見たファッションショーです。伝統的な織物を使って、モダンなデザインに生かしていますね。