慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

お施餓鬼のお手伝い

 今朝は英語の朝起会を早めに終えて、ご近所のお寺のお施餓鬼に役僧としてお手伝いに行きました。私は残念ながら、お仏壇のない家で育ちましたから、家族と施餓鬼法要に参加した記憶がありません。今日の法要にはお年寄りばかりでなく、小さなお子さんをつれた御一家でお参りしている方が何組もいらして、「こんな環境で育つ子供は幸せだなぁ・・・」と思いました。

 施餓鬼とは、地獄へ落ち、餓鬼道にまよって苦しむものたちへ水や食べ物を供養する法要です。餓鬼一般を広く供養するものですから、大きな功徳があるとされています。

 最近はお盆の前後に先祖供養の一つとして行う寺院が多いのですが、本来、お盆とは直接関係はなく、いつ行なっても良いのです。毎日施餓鬼をする寺院もありますし、食事をするとき、ごはんを少しお膳の角において、それを餓鬼への供養とする習慣もあります。

 今日のお施餓鬼では、たくさんの方が塔婆を供養していました。どれも「〇〇家先祖代々」とか、特定の方の供養を願うものでした。施餓鬼の大きな功徳をこうした祖先への供養の向けるのですね。でも、施餓鬼の時は、普段供養を受けることができない方たち(例えば、家が絶えてしまって先祖供養をする人がいないとか、戦場で行方不明になったままの人など・・・)の御供養もしたいものです。

 そう思いながら陀羅尼を読誦していました。

〇今日の写真は京都府長岡京市の乗願寺の大仏(おおぼとけ)さんです。

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