慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は7月23日の10時より行います。テーマは「お盆の意義と作法」です。どなたでもお気軽にご参加くださいませ。

お彼岸の間、『当麻曼荼羅』の御開帳をいたします。

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 お彼岸が近づいてきました。「暑さ寒さも彼岸まで」といいますから、これから少しずつ暑さもやわらいでくるのかと、楽しみです。

 さて、9月18日は毎月開いている「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日です。次回のテーマは「お彼岸の迎え方」。お彼岸の意味や慣習、仏教徒としてお彼岸の7日間をどのように過ごしたら良いのか、御一緒に考えてみましょう。

 また、18日から25日までは、『当麻曼荼羅』の御開帳をいたします。『当麻曼荼羅』の原本は奈良の当麻寺の御本尊になっている、国宝の巨大な掛け軸です。昔、中将姫というお姫様が、一晩で織ったと言われています。

 この曼荼羅は、密教胎蔵界曼荼羅などとは違い、『観無量寿経』というお経に説かれている極楽の様子が非常に複雑な構図で描かれています。曼荼羅ですから、蓮の花の開き具合から、極楽の池に浮かぶ船のようすなどまで、すべて仏さまの教えを象徴しているのです。

 慈雲寺が所蔵している『当麻曼荼羅』は、当麻寺の元本の約四分の一の大きさですが、それでも一人では広げるのも大変な大きさです。もちろん複製ですが比較的新しい・・・というか、今まで全く檀信徒の方々に公開していないのではと思います。

 慈雲寺の属する西山浄土宗で、この曼荼羅を使って布教する伝統があります。極楽で説法をする阿弥陀様から、きれいな蓮の花まで、この曼荼羅には本当にたくさんのものが描かれています。その一つ一つの象徴的な意味を解説しながら、阿弥陀仏への帰依を勧めるのが、西山派の僧侶の「必須分野」だったわけです。

 残念ながら、曼荼羅を使った「絵解き説教」のできる説教師は、今、ほとんどいません。とても残念なことです。なんとか、みなさんに、この曼荼羅の魅力を知っていただきたいと思い、せめて簡単な解説ができるようにと少しずつ本を読んでいます。本を読むだけでは、なかなか先輩説教師の真髄に触れるのは難しいですが。

 さて、お彼岸の期間中、本堂でこの『当麻曼荼羅』の御開帳を行います。ご自由に本堂に上がり、ゆっくり曼荼羅とご縁を結んでください。

22日の10時からは、お彼岸の法要と『当麻曼荼羅』の簡単な解説も行います。どなたでも、ご参加を歓迎いたします。

◎今日の写真は、カナダ西海岸の先住民が儀式のときに被るお面です。