慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

すれ違ったのは坂上田村麻呂の御子孫?!

f:id:jiunji:20160927224956j:plain   半年ほど前から、毎月、関西地方に取材に行かせていただいています。旅行ライターになってから数十年になりますが、ほとんどの取材は北米。日本の国内の記事を書いたのは数えるほどです。

 京都の本山に滞在しているときは、時々外出していましたが、その範囲は京都市内程度でした。関西のほとんどの場所は私にとって「未知のエリア」。それだけに、毎月の関西出張は楽しいものです。

 今回は大阪市平野区へ行ってきました。平野区というところに足を踏み入れたのは、おそらく生まれて初めて!平安時代からつづく豊かな歴史が街のあちこちに残されているようです。詳しくは記事に書いてからですが、今日訪れたある神社は坂上田村麻呂の一族と深い関係がある所。可愛らしいお子さんを連れた上品なお年寄りとすれ違ったのですが、なんとその方があの征夷大将軍の御子孫だと教えていただきました。

 平野区は第二次大戦中の大規模な空襲を免れた建物も多く、長くこの地域に住んでいる方もたくさんいらっしゃるのでしょう。1000年以上も前から続く住民もいるということですよね。なんだか不思議な感動でした。

 慈雲寺のある桶狭間周辺も、南北朝時代からここに住んでいる一族の子孫の方がたくさんいらっしゃいます。ご縁があって、「生きた歴史」の続く場所に住むことができるのを改めて嬉しく思った一日でした。

◎今日の写真は一万年前に氷河が作ったニューファンドランドの風景です。膨大な力で大地を削りながら、氷河が移動して行ったあとに、切り立った崖の深いフィヨルドが残されたのですね。