慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

『般若心経』にチャレンジ・・・・・う~ん・・・困った

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 10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」では、『般若心経』を取り上げることにしました。『般若心経』について知りたいという希望をおっしゃる方が増えてきたからですが・・・・そう簡単にはいかないですよね。

 『般若心経』は、六百巻もの膨大な『大般若波羅蜜経』に説かれた教えの、いはばエッセンス。これを簡単に説明するのは至難のわざです。このお経はさまざまの宗派で読誦されていますから、多宗派の集まる会などで称えるのにはとても便利。ま、浄土真宗の人は避けるようですが・・・

 三百字にも満たない短さですし、称えたときの「音」もとても神秘的です。このお経が多くの人に受け入れられ、写経され、解説本が何百冊(もっとかも?)も出版されてきたのも納得がいきます。

 しかし、きちんと皆さんにお話しする力が私にあるかどうかとても不安です。第一、ちゃんと読経できるかも自信ないほど。ほとんど僧侶は、このお経を暗記していて、かなりのスピードで称えることができます。でも、私は「間違ったら恥ずかしい。」という気持ちが強すぎて、とても暗称することはできません。

 もちろん、お経は「おまじない」ではありませんから、暗記をして素早く読むことに価値があるわけではありません。むしろ、きちんと読誦する、意味をかみしめながら読誦するのが本当だと思うのですが・・・・

 でもなぁ・・・・お釈迦さまの直弟子や初期の僧侶たちは、皆、お釈迦さまの言葉を暗唱して心に刻んでいたのですからね。お経を暗記するというのはとても大事な修行なのでは。う~ん・・・困ったなぁ。

 先日、ダライラマ猊下が『般若心経』についてお説きになっているDVDを入手したので、今夜はそれをゆっくり見てみようと思います。

◎今日の写真はカナダで見た道路標識。牛より大きなヘラジカと衝突したら、車は大破してしまいますよね。