まだ風邪が治りません。いつもの怠け者がさらにぐずぐずに・・・そんなときほどお客様がおいでになるので、とほほ・・・と、思いつつも、参拝にいらして庫裏に声をかけていただくのは、本当にうれしい。風邪をうつしてしまわないように、しなければ・・・
そんなグズグズ生活のため、今日は英国のBBCが制作したテレビドラマを見てしまいました。「刑事ヴァランダー」はベストセラーの小説のテレビ化。設定はスェーデンの小都市です。英国の町に設定しなおさないところがおもしろいですね。
連続殺人事件が次々と起こるのですが、全編に流れているのは主役のヴァランダーが抱える家族問題。父親は画家で、やや痴呆が始まっている。いやがる父を施設に入れるかどうか・・・自分の方は妻と別居中。お互いに恋人ができたら離婚という約束だが、妻の方はすでに相手がいるらしい。一人娘との関係も微妙・・・と、「ああ、日本でもこういうことに悩んでいる人は多いだろうなぁ・・・」と思わせる状況がたくさん出てきます。
刑事が事件を解決していく手順も細かくて、説得力あり、出演している俳優がまた、みんなうまい!。シェークスピアで鍛えられてるんだろうなぁ・・・
「家族」というのは、なかなか難しいものです。愛し合い、理解しあえるのが当然と思っているので、少しの齟齬や誤解がどんどん傷を広げていってしまう・・・そんなときこそ、阿弥陀様のことを思い出してください。阿弥陀様は私たちがたとえどんな状況にあろうとも、どんな状態であろうとも、お見捨てにはなりません。やさしいお慈悲で抱き留めてくださるのです。
誰も味方がいない、家族でさえ自分を見捨てると思ったときこそ、お寺にいらしてください。阿弥陀様はあなたの後ろをいつも追い続けていてくださっていると気が付くことでしょう。
◎今日の写真は北米の東端にあるニューファンドランド島の小さな港の風景です。