慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

初めての熱田神宮参拝

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 香港系のカナダ人で、今は上海で仕事をしているRさんが、名古屋へ遊びに来てくれました。もう20年以上前からの友人です。会うのは一年半ぶり。話が弾み、偶然入ったブラジル料理のお店もとても美味。良い一日になりました。本当にきれいな三日月も見えたし!

 今回は「外国人らしい観光をしたい」という変なリクエストがあったので、Rさんを熱田神宮にお連れしました。慈雲寺に赴任してから二年半以上たちますし、神宮前駅では何度も下車したのですが、なんと私は熱田神宮に行ったのは初めてでした。

 私は以前、ある場所で第二次大戦直後の熱田神宮周辺の航空写真を見たことがあります。社殿も燃え落ち、悲惨な状態でしたが、それを取り巻く森が燃え残っているのが強く印象に残りました。

 今日訪れた熱田神宮は社殿も美しく、Rさんも「きちんとお参りする仕方を教えて」と聞いてくるほど、外国人にも十分荘厳さが伝わってくるたたずまいでした。

 もっとも、ある外国の団体は傍若無人なふるまいで、参道に唾を吐く人もいてビックリ。Rさんも「耐えられない。恥ずかしい」と嘆いていました。こういう場合、しっかりしたガイドが付いていれば、このように周囲を不愉快にすることも最小限に抑えられると思うのですが・・・・外国人観光客の増加によって、ガイドの質が落ちてくるのではと懸念されるところです。

 慈雲寺は、気軽にお参りできるお寺でありたいと思っています。しかし、阿弥陀様や弘法大師さまの前では、自然に背筋が伸び、手を合わせたくなる雰囲気も大切にしたいですね。

◎今日の写真は郡上八幡市の旧庁舎です。レトロな雰囲気がいいですね。私はこんな和風西洋建築が大好きです。