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慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は5月28日(日曜)の10時より行います。テーマは「仏舎利信仰の歴史」です。慈雲寺で最近発見された仏舎利の御開帳もいたしますので、ぜひご縁を結んでください。どなたでも歓迎いたします。

巡教のお説教の準備 (その1)

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 今年は九州に巡教に行かせていただけることになりました。この「巡教」というのは、慈雲寺が属する、浄土宗西山派西山浄土宗)の御法主が毎年お正月に発表なさる「お言葉」を末寺の檀信徒の皆様にお伝えする役割です。その「お言葉」を基にしてお説教を組み立て、お言葉の解説をすることになります。

 例年、「お言葉」は500字ほどの短いものですが、なかなかに奥が深いのです。御法主のお気持ちを私自身の言葉に置き換えるのはとても難しく、かみ砕き過ぎて格調や味わいを失ってな何にもなりません。

 特に今回は、お十夜の法要の場にうかがうことになっていますので、「お十夜」の意義と結び付けてお話しする必要があります。さらに(!)難しいのは、今回、巡教に回らせていただく地域では「初十夜」という宗教的な慣習があることです。その年に新たに亡くなられた方のご家族が、初めて迎えるお十夜が「初十夜」です。

 近しい家族をお浄土へ見送った方々にどんなお話しをしようかと、巡教が決まってからずっと考えています。「命」の意味、「生きる」ことと「死」との関係、身近な方の死から見えてくるもの・・・・などなど、お伝えしたいことはたくさんあります。しかし、いたずらに哀しみを深めてしまうものではいけないでしょう。

 聞く人の心が穏やかになり、亡くなった方の御供養に気持ちが向き、それがやがて生きる力になるようなお説教をしたいものです。いやいや・・・・あまりに「狙い」を定めるようなお説教は真実から離れてしまいますね。

 私も今年は伯母を亡くしています。私にとっても「初十夜」なのですね。伯母への思いを通して、私が何を感じたのかを素直にお伝えしようと思い始めています。

◎今日の写真は、慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の総本山光明寺の紅葉です。この写真は数年前のものです。今年は少し紅葉が遅めの気がしますが、ここ数日冷え込んでいるので、グッと進むかもしれません。