仏教では、人間の苦しみの根本的な原因として「執着」に注目します。わだかまり、しがみつく心から解き放たれる智慧を仏様はお示しになったのです。もちろん、そう簡単に執着から自由になるわけにはいかないのですが・・・・無暗なこだわりの心が起きてきたら、いったん手を離して深呼吸してみるだけでも違いますね。
先週から、ご近所のEさんが坪庭や墓地周辺植え込みの手入れや掃除をしてくださっています。私がもたもたしている間に木々の枝が伸びて「手入れの悪い」状態になっていたのを見かねて助け船を出してくださったのです。
新しく伸びてきた枝を小まめに切っておけば良いだけなのに、それほど時間もかからないし、難しくもない作業なのに、私が動かなかったせいで、結果的にはEさんに大仕事を押し付けてしまう形になってしまいました。
せっかく頑張って枝を伸ばしたのに、なんだか可哀そう・・・というのは私のいいわけです。
思い切って枝を切ってみれば、見た目もスッキリ!気分もすっきりしてきます。まよったら、スッと手離すというのを原則にすればよいのですね。
庭の植木がスッキリしたところで、次は懸案の私の部屋の掃除です。私の一番の弱点は資料が捨てられないこと。どんどん本やパンフレットなどが増えていきます。そしてお寺のような伝統家屋は襖や障子で部屋が区切られており、壁が少ない分、本棚や書類棚が置けない!どんどん床が侵食されていきます。ううう・・・「断捨離」というのはあまり好きな言葉ではありませんが、年末の大掃除の時は、断捨離でいかないと苦しくなりそうです。
Eさん、本当にありがとうございます。
◎今日の写真は山口市で見た竹林です。