先日、Sさんのお父様が亡くなられて葬儀を勤めさせていただきました。御尊父は百歳を超える高齢でしたが、最後までしっかりしておられ、一年ほど前にお会いした時に、私が「子供たちに英語を教えている」とお話ししたら、「僕も習いたいなぁ。一人で歩いて来られないのが残念だ。」と本当に残念そうにおっしゃっていました。
このブログにも何度も書きましたが、矍鑠(かくしゃく)として生きるシニアはコミュニティの宝物です。長い年月によって育まれた智慧を十分に生かせるようにすることが、コミュニティを豊かにする一助になると思います。
「年寄の昔話など、誰も聞かない」と決めつけず、コミュニケーション能力を高める努力をなさって、ぜひぜひ昔話や近隣の歴史について語り続けてください。百歳翁のお話しをじっくり聞けなかったのが残念でなりません。
私は旅行ライターですから、取材は恥ずかしながらプロ・・・ということは、インタビューのプロということです。ぜひお寺に来て、思い出話を聞かせてください。どんどん質問していきますから、ひょっとしたら、おもしろい記憶がよみがえるかもしれませんよ!
お寺は昔から「地域の歴史保存庫」としての役割もあったのですから・・・
本堂にはいつも温かいお茶とお菓子を用意しています。一休みなさってください。
◎今日の写真は和歌山城です。廃藩置県の時の危機も乗り越えて市民に大切にされてきたお城ですが、第二次大戦の時の和歌山大空襲で灰燼に帰してしまいました。しかし、昭和33年にはコンクリートで再建されています。再建工事の様子のフィルムを見ましたが、多くの作業が手作業。失対事業もかねていたのかと想像されます。すでに60年近くたっていますから、老朽化も感じられました。今後、どのように修復されていくのか気になるところです。