「侮辱は侮辱を招く。暴力は暴力を引き起こす。有力者が自らの地位を悪用して他者をいじめれば、私たち全員にとって負けになります」
ゴールデン・グローブ賞の授賞式での、メリル・ストリープの言葉です。
メリル・ストリープの発言は、トランプ次期大統領の一連の差別や他のグループへの嫌悪を煽るような言論に対する批判のようです。
人の行為の中で最も醜いものの一つは、他を貶めて自分を「上げよう」とすることです。「〇〇国人は〇〇だ。」と決めつけ、「それに比べて日本人は優れている」というような考え方です。もちろん日本には優秀な人はたくさんいるでしょう。しかし、それは発言者が優秀かどうかとは無関係です。〇〇国の人にも優れた人はたくさんいるはずですし・・・他人を差別したり、蔑んだりしても、自分の価値が上がるわけではありませんから。
他を侮辱しても、侮蔑が返ってくるだけです。恨みを恨みでは解決できません。暴力を暴力で圧倒しようとしても、根本的な解決にはならないのは、今も各地で起きている紛争を見れば明らかです。
アメリカがトランプ大統領のもとで、どのようは方向に進むのかまだ不透明なところはたくさんありますが・・・アメリカの国民が彼の扇情的な言動に惑わされないことを祈らずにはいられません。
◎今日の写真は大阪の阿倍野区で見た写真館の看板です。なんだか、この写真屋さんで記念写真を撮って欲しくなりますね。