慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

恵方巻を食べる人が六割越え?!豆まきは減っているのに??

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 先ほど、お医者さんへ持病の薬を処方していただきに行ったとき、ぼんやりと待合室のテレビを眺めていたら、「恵方巻を食べるといる人が一昨年の61%から去年は63%に増えた。」という話をしていました。名古屋のローカル局の番組なので、名古屋周辺のことなのか、全国的な統計の話なのかは聞き取れませんでしたが、六割を超える人が、節分の夜に今年の恵方に向かって、太巻きをむしゃむしゃと食べているのかと思うと・・・なんだかなぁ・・・という気がします。

 しかも、無言でいっきに食べるのがお約束とか・・・それ、けっこう滑稽な姿じゃないでしょうか?「笑いながら食べる」という地方もあるようですが・・・。

 一方、ちょっと調べてみたら節分に豆まきをする家は4割を下回りそうで、減少傾向にあるとか・・・掃除が大変だからかなぁ?恵方巻のように、すべてのコンビニで大宣伝とかしないからかしらん?

 昔の知り合いに、日本のホワイトデーにマシュマロを贈るという習慣を生み出した人がいました。おかげでマシュマロの認知度は高まり、マーケティングとしては大成功。バレンタインデーのチョコレートも、ハロウィーンの大騒ぎも、みんなマーケティングの成功例でしょう。

 「方角」にこだわるのは平安時代から日本の文化に深く根付いています。出かける方角が悪ければ、わざわざ違う方角へ一旦行ってから遠回りしたり、方違えの神社で祈祷してもらったり・・・

 日本人の心に深く根差した信仰にうまくマッチしたのでしょう。でも、なんだかあざとい感じがして仕方がありませんね。

 どうせなら、ぜひ豆まきもしていただきたいものです。

◎今日の写真は京都の古い町家の明り取りです。窓の無い細長い町家の工夫ですね。