慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

「つぶやき」が世界を動かす?!

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 昨日の新聞にトランプ大統領の就任演説の原稿が原文と日本語の翻訳とで出ていました。アメリカの行方はとても不透明な印象です。

 それより、トランプ氏が大統領になっても私的なツイッターへの書き込みを続けていることが気になります。もちろんツイッターオバマ氏も使っていましたし、世界中の政治家も数多く利用しているようです。出かけた場所の報告や日常生活のエピソードなど、軽い内容なら、政治家と一般市民のコミュニケーションの一つと考えても良いでしょう。

 しかし、トランプ大統領は「生の自己主張」をかなり過激が物言いで書き続けています。彼の「生の声」に行政や経済が敏感になればなるだけ、社会が彼の「鶴の一声」で動き始めてしまう危険があります。

 これはアメリカが誇る「民主主義」に大きく外れたものでしょう。

 インターネットはこれからますます影響力を増すメディアになってくるでしょう。

 このブログが大きな影響を与えるとは考えにくいですが、「ブログを見てきました」とお寺に立ち寄って下さったり、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」に参加して下さる方も時にはいらっしゃるので、インターネットのメディアには慈雲寺も恩恵を被っているわけです。

 私はツイッターのアカウントは持っていますが、今まで書き込んだことはありません。あまりその気になれない。スマートフォンを持っていないので、「実況」でつぶやくことができないからかも?

 世界で最も強大な権力を持った人が、その時の感情にまかせてつぶやき、それが世界中に発信されれば、影響ははかりしれないでしょう。トランプ氏がつぶやきの内容について落ち着いて考える余裕があることを祈らずにはいられません。

 仏教では怒りに任せての行動や言動は、けして良い結果をもたらさないと教えています。

◎今日の写真はウズベキスタンで焼き物のお椀です。素朴な模様と美しい水色が印象的でした。