慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今日は少し温か。梅のつぼみもふっくら

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 昨日も今日も家の中の方が外の陽だまりの方が温か。お正月から咲き始めている盆梅は、そろそろ盛りを過ぎているのですが、鉢植えの枝垂れ梅の蕾が膨らんできて、もう明日にも咲きそうです。

 そして、庭の白梅がついに開花!庭には紅白の梅の古木が一本ずつあるのです。目白や鶯もやって来るのです。うれしい。

 今年は梅の開花が少し遅いらしいけれど、それでも確実に春が近づいているのですね。

 今日は社寺建築の建築会社の営業の方が訪ねていらっしゃいました。初めて訪ねてくださった方です。まあ、慈雲寺の本堂を見れば、「これはそろそろ修理の時期」と一目で判断できますよね。しかし、玄関を入れば、すぐに「このお寺、ビンボー」とわかるはずですけれどね・・・・

 その方が「こちらのお寺には少し驚きました。本堂の中でお参りできるし、お茶まで用意されていて・・・」と言ってくださいました。このところ続けて数人の方から同じような言葉を聞きました。「仏様の前でゆっくりお参りできるお寺は少ない。ここにお参りさせていただけて嬉しい」・・・こんな言葉を聞かせていただけると、私の方こそありがたいと思います。

 以前にも書きましたが、私が慈雲寺に赴任した三年前、一番最初にしたことは門の柵を開くことでした。どなたでも境内に入ってお参りしていただきたいと思ったからです。本当は24時間オープンにしたい(カナダのカトリックの教会は深夜でもドアは開いています)のですが、それはさすがにご近所の方に心配をかけてしまうようで諦めました。

 いちおう、夕方になったら本堂を閉めますが、ご連絡いただければいつでも本堂の扉を開けますよ!

 静かに写経したり、仏様の前で静かに座って祈ったり・・・お寺は仏様に出会い、自分自身と向き合うための場所です。また、そんなに堅苦しく考えず、お茶を飲んで、お菓子を食べて、一休みする場所として慈雲寺を思い浮かべていただきたいと願っています。

 梅の花も綺麗になりますよ。ぜひお花見においでください。

◎今日の写真は上野の東照宮でみた苔玉です。