慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

引きこもりからの脱出の一歩はお寺へ行ってみませんか?

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 今日、ぼんやりとテレビを見ていたら、いわゆる「引きこもり」だった人たちが自分たちの気持ちを発信しようとする新聞作りの話題が出ていました。

 私も、自分の部屋から全く外に出たくない、誰とも会いたくない・・・と思う日が続いたこともあります。状況を変えたいと思っても、「一歩」前に進むのが難しい。

 会社や学校のように「行かなければならない所」へ行くための最初の一歩が何より難しいのではないでしょうか?

 決められたところへたどりつくのが大変なら、お寺や神社へ行ってみませんか?人があまりいない静かな社寺がいいですね。

 慈雲寺は、日中はいつでもお参りしていただけます。境内に腰掛けもおいています。本堂にはお茶もありますから、ゆっくり阿弥陀様と一緒の時間を過ごしてください。

 もし、何かしたくなったら、雑草や枯草を少し拾ってくださいませんか?門のところに掃除用具や御身袋などを用意しておくことにしましょうか?

 お釈迦様のお弟子の一人に、どんな説教を聞かせていただいて理解できない人がいたそうです。しかし、彼はお釈迦様に心から帰依し、悟りを得たいと真剣に願っていました。そんなとき、お釈迦様は彼に「では、お前は掃除をしなさい。箒ではくたびに、『心の塵をはらいましょう』と言いながら掃除をしなさい。」とおすすめになりました。弟子はお釈迦様の教えを護り、もくもくと箒でゴミを掃き続け、ついに心の迷いを掃き清め、悟りに達したそうです。

 慈雲寺は心の塵(そして現実のゴミや落ち葉も!)を掃き清めたい方は、いつでも大歓迎です!!

◎今日の写真は紀伊半島のみなべ町の海岸です。海の色は美しいトルコ石のようでした。