慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

臓器移植について考えました。

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 白内障の手術を受けました。右目がかなり進行していて、左目はまだもう少し持ちそうな感じだったのですが、「入院するつもりなら、両目手術してはどうですか?」と先生からアドバイスをいただいて決意しました。

 私は臓器移植には賛成で、自分が死亡したときに使っていただけるものは全て差し上げたいと思っています。でも、今回白内障の手術を受けるにあたって、自分の水晶体を取り出して、人工のものを入れるというだけなのに、かなり心理的な抵抗があったのには我ながらビックリしました。

 もうこの年になれば、他人の臓器をいただいて手術を受けるという事態にはならないと思いますが(臓器移植は若い人に延命のチャンスを与えるものであって欲しいので)、なんだか今までと違う角度から臓器移植を考えてみたくなりました。

 手術の前の日、「ああ、これが自分の目で見る最後の本かぁ・・・」なんて、変に感傷的になったりしていました。自分の目にメスが入るのが怖くて、そんな風に思えたのかもしれません。僧侶なのに・・・平常心はどうした?!

 しかも「水晶体」だけが「目」ではないし・・・あらら・・・「自分のもの」とか「自分の目」とかにこだわって、自分を脅かしたり、苦しめたりしてたのですね。

 う~~ん・・・これも僧侶としては恥ずかしいなぁ。

 今日は手術後の診察でした。経過は順調とのことだったので、少しホッとしていますが、当分は目が細菌に感染しないように注意が必要なようです。

 私は非常に視力が弱かったので、今回の手術でキッチリ見えるようになったわけではありません。眼鏡とは縁は切れないでしょう。でも、パソコンなどの中距離はしっかり見えるので、嬉しく思っています。

 新しい目を大切にしていこうと思います。

◎今日の写真は近江八幡市にある日牟礼神社に奉納されていたそろばん上達祈願の絵馬です。頭の体操にそろばんが良いとか・・・ご近所のそろばん塾に入門してみたくなりました。