慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

僧侶は「エンディング産業」の一部?!

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 私は、「見本市」に類する展示会が大好きです。旅行ライターの仕事を始めてから、「観光博」のような催しに何回も参加しました。旅行業界の業界紙の記者をしていたころは、北米での展示会だけでなく、中国やドイツにも取材に行かせてもらいました。

 こうした展示会は、時代の最先端を見ることができるのはもちろん、ちょっと変わった企画、「これはうまくいかないでしょう??」と思わないではいられないようなものなどに出会えるのも楽しいのです。こうした展示会には、セミナーや研修旅行がつきもので、それも楽しみでした。

 さて、8月23日から25日まで、東京ビックサイトで「エンディング産業展2017」という見本市が行われました。これは、葬儀、埋葬、供養などに関連した設備やサービス関連の業者が集まるものです。

 墓石から霊柩車、数珠やお線香などなど、「エンディング」に関連したあらゆる分野の展示は、興味深いものばかりでした。亡くなった方の住んでいた部屋の掃除や遺品の整理などの専門業者のブース、「45万円であなたの遺骨を宇宙空間へ!」という宇宙葬(??)の業者、段ボールでできたペット用のお墓までありました。どうやら、骨壺の業者は可愛らしいペット用の骨壺の開発に力を入れているようでした。

 墓地関係では、さまざまな霊園のブースなどもありましたが、ウィーンにある霊園を紹介している業者もいました。「100万円でベートーベン(シューベルトだったかな??)と同じ霊園に眠れます。」というのがウリのようでした・・・・申し込む人いるのかなぁ???

 さて、入場者は入口で、それぞれの業種別の名札をもらいます。それを首からさげて会場を巡るのです。出店している業者は、見ている人がどの業種の人か一目でわかって、アプローチがしやすいというわけです。

 僧侶はなんと「葬儀社・寺院関係」という区分の名札でした。そうかぁ・・・僧侶は葬儀社と同じカテゴリーなのか・・・と、なんだか釈然としない気持ちになりました。

◎今日の写真は、カナダのブリティッシュコロンビア州で見たワイナリーの夏景色です。