慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

学校へ行きたくないなら慈雲寺においで!

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 学校が始まったね。学校へ行きたくなくて悩んでいるけど、家に閉じこもっているのもつらいなら、お寺に来ませんか?

 私も小学校の時にかなりひどいいじめにあっていました。親が先生に相談しても、先生は「おたくのお子さんが女子なのに、なまいきに男子にさからうから・・・」という反応。たしかに、なまいきだったんですけどね(笑)母は、「こんな学校に我慢していることない!」と転校を即決してくれました。私は、このときの両親の決断の速さと行動力を本当にありがたいと思っています。もちろん、転校だけで全てが解決したわけではありませんが・・・

 私は学校教育というものをとても大切なものだと思っています。知識を詰め込むだけなら、個人教授やネットを使った自習も可能でしょう。しかし、集団で学び、コミュニケーション能力を高めること、基礎学力を鍛えることは、一見マイナス面も多いですが、結果は人が生きていく基本的な力になると思っています。

 しかし、学校へ行きたくない、行かないという選択を「負け」だとも思っていません。学校という環境やシステムに自分がうまく折り合えないときもあると思うからです。とはいえ、そんな時に、家に閉じこもってしまうことは解決策にはなりません。

 ともかく、家からまず出て、他人と会いましょう。いろいろな意味で安全な場所で他人と出会うことから始めてみませんか?

 学校へ行きたくない日は慈雲寺にいらっしゃい。掃除を手伝ってくれてもいいし、庭の手入れを手伝ってくれるのも歓迎です。

 本堂で、仏様とゆっくり会話してもいいですね。

 勉強の遅れが気になるなら、英語の勉強に集中してみませんか?私が教えられるのは英語ぐらいですが、一つの科目が得意になると、学校生活はグッと楽になるものです。

 歴史や仏教、宗教一般に興味があるなら、本もたくさんありますよ。一日中、本堂で仏様と向かい合いながら、本を読んで過ごしてみるのもお勧めです。ゲームをしているよりきっと楽しくなりますよ。

 お寺は、「居場所がない」と感じる人たちが、仏様の前でゆったりとくつろげる空間です。「自分はなんのために生きているのか?」と疑問が出てきたら、お掃除に集中してみたらどうでしょう?結構、目の前が開けてくるかもしれませんよ。

 慈雲寺では、いつでも写経をしていただける用意もあります。

 本堂はいつでも開いていますから、黙って入って下さってかまいません。もちろん、庫裏に声をかけて下さるのも大歓迎です。