慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は12月17日10時より行います。テーマは「廃仏毀釈とは何だったのか」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

腹が立ったら「息」を整える

 

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 仏教は心との相互関係を重視します。心が怒りや悲しみ、つまり執着によって揺れ動いているときは、体から整えていくという考え方です。そのため、仏教では、まず息を整えることから始めます。そして深い瞑想へと進んでいくのです。

 残念ながら、末法の時代に生きる凡夫の私たちは、自分の心を深く整えていくことはなかなかに難しいものです。しかし、息をゆったり吸ったり、吐いたりするだけで、心にも変化が訪れます。とりわけ、心が怒りでいっぱいになりそうなときは有効です。

 宗派によって呼吸の整え方の伝統は色々ですが、基本は短く吸って、長く吐く。息を吐くときは蜘蛛が糸を繰り出すときのように細く、細くと表現されています。

 私も朝の勤行の前に、息を整えてからお念仏をすると気持ちがいい!

 心に怒りがわきそうになったら、まず息を吸って吐いて・・・あ、昨日の朝、勤行を終えて、さて、ゆっくり新聞を読もうと思ったら・・・ううう・・・

 自民党の広告です。今回の選挙で自民党が進めている5つの公約が並んでいます。

 そのトップに挙げられていたのは、「北朝鮮の脅威から国民を守り抜きます」。脅威のところは太字で大きなフォントが使われています。そして五つ目は「国民の幅広い理解を得て、憲法改正を目指します。」です。太字は憲法改正・・・・

 そのままゴミ箱に捨てようと思ったのですが、息を吸って吐いて、吸って吐いて・・・いや、これは、無視すべきものではないでしょう。まるで、第二次世界大戦の時の大政翼賛会のアッピールそっくり。危機をあおって、「モリカケ問題なんて、大したことないでしょう」と押し付けているとしか思えません。

 カナダの政治家も精錬潔癖な人ばかりではありません。贈収賄問題も起こります。しかし、そんな問題が明らかになっても選挙に勝てる政治家はいません。

 今朝のニュースでは、自民党の圧勝は揺るがないとか・・・う~ん・・・日本人は恐怖をあおり、贈収賄も無視する政党をどうして選ぶのでしょうか?

 民主主義の基本は選挙。息を整え、落ち着いて投票したいものです。

◎今日の写真は大河内山荘で見たカタツムリです。大きい!