慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は12月17日10時より行います。テーマは「廃仏毀釈とは何だったのか」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

仏教は合議制を重んじる。民主主義の第一歩は選挙に投票することですね。

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 先日、滋賀県のある神社に取材に行きました。そこは小さな山の中腹にあるので、長い階段をセッセと登っていきました。すると、下界から選挙カーの声が響いてきます。雨模様で階段が滑りやすくなっていたので、周辺の景色を楽しむ余裕もなく、自然に耳だけが敏感になっていたようで、応援の声がどんどん耳に入ってきます。

 その時は自民党共産党の候補者のようでした。自民党は「頑張っております。◎山◎男が、皆さまお一人、お一人に心からのお願いにまいっております。」と情に訴えるアッピール。政策の話はほとんどなく、お願い一筋でした。一方、共産党の候補者は誰かがちゃんと原稿を書いたのでは?と思えるほど理路整然とモリカケ問題から消費税のことまで、細かく訴えていました。でも、移動する選挙カーのなかからでは、通り過ぎた人に伝わるのかなぁ?

 カナダの選挙では、選挙カーは許されていません。その代わり、戸別訪問はOK。候補者への応援が明確になった家は、家の前に候補者の芝生に候補者のポスター付きの看板を立てます。なので、選挙の情勢はけっこう露骨に現れます。

 戸別訪問が許されているのは、買収などありえないからでしょう。そんなことをして選挙に勝っても意味ないし、そんなことがばれたら、政治家としての生命はそこで終わりです。

 仏教の僧院では、合議制が原則です。しかも、多数決ではなく、お互いに歩み寄れる中間点まで合議を続けるのです。仏教は極論に偏らない「中道」が考え方基本だからです。

 理想論だと言われるかもしれませんが、私は選挙が公正に行われ、与野党の勢力が拮抗しているような状態が民主主義の理想だと思っています。自公政府が議席の3分の2を占め、憲法改正のような重要事項も十分な議論を尽くせないような状況、森友・加計問題も力づくでうやむやにしてしまえる状況、役人が首相の個人的な付き合いを勝手に忖度してしまう状況などなどは、国民の誰にとっても不幸なことだと思います。

 22日は台風が来るとの予想ですが、まずは選挙に投票に出掛けることが大切でしょう。私も日曜は、本堂の雨戸をがっちり閉めた後、雨合羽着て投票に行こうと思っています。

◎今日の写真は大阪の四天王寺です。このお寺の西門は極楽に一番近いところと信じられてきました。