慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

「善」には喜びが伴う

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 裏庭に菊の花がたくさん咲き、山茶花も咲き始めました。毎日嬉しいことがたくさんあります。寒いのは、ちょっと哀しいけれど、むし暑いよりずっと良い。

 人生を楽しい、嬉しい、喜ばしいことで満たすには、どうしたら良いでしょうか?お金がたくさんあれば良いのかな?お金の力を否定するつもりはありませんが、もっと即効性の高い方法があります。

 善いことをすれば良いのです。お釈迦様はこう言っておられます。

「善いことをした人は、この世で喜び

来世で喜び、二つの世で喜ぶ。

自分の行為の清らかなことを見て

彼は喜び、彼は楽しむ」(法句経より)

 善行には喜びが伴うという教えです。善いこととは、利他の行、すなわち他の人が少しでも苦しみ少なく生きるために自分のできることをすることです。思いやりのある行動、言葉、優しい表情や笑顔を向けることも、もちろん「善き行い」です。

 善き行いをすれば、私たちの命は輝き、人生は喜びに満ちてきます。極楽の喜びを生きているうちに体験できるのです。

◎花を育てるのも大きな喜びですね。自分だけではなく、たくさんの人たちを楽しませてあげましょう。今日の写真は、昨年、郡上八幡で見た大輪の菊です。