慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

ご縁の有った方への「御供養」の勧め Part1

f:id:jiunji:20171221143806j:plain

 先日、Aさんという方から、「自分の親戚や親でない方の法事をすることができますか?」というご相談を受けました。

 Aさんは、あるスポーツの元プロ選手でした。若い時に指導を受けたコーチを一生の恩人として大切にしてきたそうです。その恩人が亡くなった時、葬儀には参列することができたものの、その後の法事に招かれはしませんでした。

 しかし、Aさんにしてみると、恩返しが十分にできないうちにコーチが亡くなったので、せめて祥月命日の時ぐらい僧侶に供養を頼みたいというのです。

 亡くなられた方の偲んで報恩の御供養をしたいという気持ちはとても大切なものです。肉親や親類でなければ御供養をしてはいけないなどということは、もちろんありません。お気持ちがあるなら、どのようなご縁の方でも、慈雲寺で御供養させていただきます。

 できれば、御供養して差し上げたい方の戒名(又は法名など)や御命日などがわかると良いのですが、知らない場合は俗名のままでも大丈夫です。

 一周忌や三回忌などの、一般の法事と同じようになさっても良いですし、祥月命日でも良いでしょう。しかし、「御供養させていただきたい!」という気持ちが起きた時なら、いつでも良いと思います。

 お一人でいらしても良いですし、お友達や、仕事仲間、趣味のお仲間、弟子たちなど、亡くなられた方にご縁の有った方にお声がけしてみてはいかがでしょう。

 慈雲寺でお茶やお菓子をご用意しますので、法要後、皆さんで思い出話をなさるのも良いでしょう。

 亡くなられた方のことを語り続けるということは、その方が灯した命の火が燃え続けるということでもあります。

 慈雲寺では、さまざまなご希望に対応いたしますので、ぜひご相談ください。

◎今日の写真は、カナダのバンクーバーにあるクィーン・エリザベス公園です。